平成21年度事業報告

           自 平成2141

           至 平成22331

        

米国のリーマンショック以来、我が国の景気は回復が遅れてきており、これまでわが国経済を支えてきた製品輸出が円高の進行もあり大幅に減少し、企業収益の悪化、設備投資の減少が見られる中、国内消費も雇用情勢、所得環境の悪化により減少傾向となった。とりわけ木材産業については、平成19年の改正建築基準法の施行に伴う大幅な住宅建築の減少が引き続き、平成21年は住宅着工件数も80万戸を割る大幅な減少となった。また、製紙需要も対前年比2割減となり、20年前の水準になってしまった。このような情勢のもとで国産の木材チップの生産も1割減と業況は極めて厳しく、木材価格も引き続き低迷しており、歴史的な政権交代後も先行きの不透明感は未だ払拭し難い状況となった。

 

1.木材チップの需給と価格の安定

 (1)紙パルプ業及び国産木材チップ業をめぐる懇談会

   @平成21年11月19日の全チップ連第2回理事会において次の方を

招いて懇談会を行った。

   林野庁木材産業課 生産加工班課長補佐 唐澤 智 氏

            素材生産係長    栩秋 隆哉 氏

   日本製紙連合会  企画運営委員  河辺 安曇 氏(王子製紙(株))

     同 上    国産材委員   藤澤 治雄 氏(日本製紙(株))

 同 上    常務理事    上河 潔 氏(林材部)

   A平成22年3月25日、第3回理事会においても懇談を行った。

   林野庁木材産業課 総括課長補佐   川戸 英騎 氏

            素材生産係長   栩秋 隆哉 氏

   日本製紙連合会  企画運営委員   島村 元明 氏(王子製紙(株))

     同 上    国産材委員    藤澤 治雄 氏(日本製紙(株))

 

2.間伐材チップへの取り組み

  グリーン購入法に新たに間伐材を原料とした印刷用紙が指定されたことに

より、林野庁の定めた間伐材チップの確認のためのガイドラインに基づき、

当連合会として間伐材の分別管理等に関する自主的行動規範等を定め、間伐

材チップの推進を図ることとした。本年度は、宮崎県のチップ工場1件を認定した。

. 製紙用間伐材チップの安定供給支援事業への取り組み

 林野庁の助成事業の公募に連合会として応募し、間伐材による製紙用チップの流通の効率化と安定供給体制の整備に努めた。具体的には全チ連が中心となって木材チップ及びチップ原木の取引にあたっての適切かつ効率的な検量方法を調査研究するとともに、地域が一体となってモデル的に行う製紙用間伐材チップ安定供給体制づくりに対して全国8地域の活動に助成した。

4,合法材対策への取り組み

  合法木材証明等適正な運営に向けて、当連合会は各地域ごとの認定団体と

 ともに全国木材組合連合会が推進する研修会や実施状況の状況把握等に努め

 てきた。また、当連合会としても違法伐採に関する自主的行動規範等を

定め、認定団体としての活動を行った。

5.林業労働力確保対策の実施

 (1)林材業ゼロ災推進中央協議会の活動

   当連合会は林業部会及び木材・木製品部会の委員として活動し、本年度

  は労働災害の防止対策の実施に各団体と協力して取り組んでだ。

 (2)林業退職金共済制度への加入促進

   林業労働力を確保するための福祉制度として林業者退職金共済制度の充

  実拡大が進められており、当会から会長が運営委員として協力してきた。

   本年度は独立行政法人・勤労者退職金共済機構が行った林業退職金共済

  への加入勧奨運動に協力した。

6,木材需給動向収集調査及び情報活動の充実

 (1)木材チップの市況動向調査

 (2)全国パルプ材・チップ価格(農林水産省統計情報部)

 (3)パルプ材入荷・消費・在庫速報及び実績、木材チップ輸入量(日本製紙

  連合会、産業経済省、財務省通関統計)

 (4)需要開発に関する資料収集と情報

 (5)労働災害発生状況に関する情報

 (6)不況業種の状況調査

 (7)チップ製造業の実態調査

 (8)木質バイオマス情報の収集

7.総会・理事会

 (1)第1回理事会

    と き:平成21年5月22日

    場 所:東京都江東区深川2−5−11 木材会館

    議 題:@ 第53会総会提出議題について

        A その他

 (2)第53回通常総会

   と き:平成21年5月22日

   場 所:東京都江東区深川2−5−11 木材会館

   議 題:第1号議案 平成20年度事業報告及び収支決算の承認

       第2号議案 平成21年度事業計画及び収支予算の決定

       第3号議案 平成21年度会費の賦課及びその徴収方法の決定

       第4号議案 役員改選

3)第2回理事会

   と き:平成21年11月19日

   場 所:東京都江東区深川2−5−11 木材会館

   議 題:@ 製紙用間伐材チップの安定供給体制整備事業について

            A 平成22年度予算要求及び平成21年度補正予算について

      B 日本製紙連合会への要望について

 

3)第3回理事会

  と き:平成22年3月25日開催

   場 所:東京都江東区深川2−5−11 木材会館

   議 題:@ 平成21年度事業報告及び収支見込みについて   

A 平成22年度事業計画案及び収支予算案について

B 平成22年度林野庁製紙用間伐材チップ予算について

C 創立五〇周年行事について

8.        活動状況

 平成21年

4月1日 木材チップ市況動向調査

   13日 木材利用促進及び木材需給会議(林野庁)

   27日 林業団体懇談会(林友ビル)

24日  林業信用保証連絡協議会(コープビル)

   30日 本会会計監査 (本会事務室)      

     

5月1日 木材チップ市況動向調査

  9日 森と花の祭典(みどりの感謝祭)・森林の市(日比谷公園)

12日 全国木材組合連合会理事会・総会(虎ノ門パストラル)

14日 金融危機木材産業影響対策本部会議(三番町分庁舎)

19日 政策説明、意見交換会(中央合同庁舎)

  20日 林材業ゼロ災林業部会・同監査(産業労働安全会館)

  21日 全国素材生産業協同組合総会(パストラル)

  22日 全国木材チップ工業連合会理事会・総会(木材会館)

  28日 林業団体懇談会(日本森林技術協会ビル)

  

6月1日 木材チップ市況動向調査

  5日 宮城県木材チップ工業会総会(仙台市)

  12日 林野庁木材チップ関連事業打合(林野庁)

 16日 林材業ゼロ災推進協議会(商工会館)

 17日 会長業務打合(宮崎市)

  22日 林業退職金共済運営委員会(コープビル)

  26日 製紙用間伐チップ公募審査委員会(林友ビル)

 

7月2日 木材チップ市況動向調査

 14日 間伐材チップ懇談会意見交換会 (林野庁) 

  24日 全国木材組合連合会事務局長会議(虎ノ門パストラル)

  27日 会長林野庁打合(農林水産省)

   

8月1日 木材チップ市況動向調査

 17日 花粉症対策発生木材利用協議会(コープビル)

  

9月1日 林業団体懇談会(日本森林技術協会ビル)

2日 気候変動交渉の伐採木材の取扱説明会(林野庁)

3日 木材チップ市況動向調査

7日 合法木材中央研修会

  14日 日本製紙連合会打合(日本製紙連合会)

     

10月1日 木材チップ市況動向調査

  16日 林政記者クラブ賞授賞式(商工会館)

  23日 全国木材振興大会(東京都)

  

 

11月1日 木材チップ市況動向調査

   4日 林業団体懇談会(日本森林技術協会ビル)

   4日 金融危機木材産業影響対策本部会議(三番町分庁舎)

  19日 全チップ連理事会(木材会館)

    

12月1日 木材チップ市況動向調査

  17日 繊維板原料木材の需給に関する意見交換会(林野庁) 

  30日 平成22年度政府概算予算案決定

 

平成22年

 1月4日 新年賀詞交換会(三会堂ビル)

   5日 木材チップ市況動向調査

13日 林業団体懇談会(全燃ビル)

  23日 国産材委員会(永田町ビル)

 

2月1日 木材チップ市況動向調査

18日 日本林業協会労働部会ゼロ災林業部会(メルパルク)

25日 日本林業協会総会(法曹会館)

 

3月1日 木材チップ市況動向調査

  4日 製紙用間伐材チップ報告会(製紙連合会)

  9日 林業退職金共済事業運営委員会(コープビル)

17日 製紙用チップ・チップ用原木の安定取引協議会(林友ビル)

25日 全チップ連理事会(木材会館)

 26日 林災防常任理事会(東京グランドホテル)

 


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