ポプラの一年投稿者:シマリス 投稿日:17年12月28日(水)00時35分54秒
はじめまして。ポプラの木について質問があります。ポプラは四季を通じてどのような変化をするのでしょう? 毎日見れるところにないので、ここで質問させてもらいました。 春に若葉が出て、秋に紅葉して、冬に落葉して・・・って感じでいいのでしょうか? 実がなるって聞いた事もありますが。ぜひぜひ教えてください!
ポプラについて 投稿者:後藤 武夫 投稿日: 17年12月28日(水)14時45分43秒
シマリス様ポプラは、ヤナギ科のハコヤナギ属の木で、セイヨウハコヤナギとも言い、 学名は、Populus nigra var. italica と書きます。 学名で判るように、欧州、西アジア原産のクロヤマナラシ(Populus nigra)の変種です。 やはり欧州、特にイタリアなど地中海沿岸に分布しています。
日本にも古くから入れられ、公園などに植えられていますが、 王子製紙の林木研究所でも成長の早い品種が、研究されて1部山に植えられています。
お隣の中国では、成長の早いポプラの品種が大規模に植えられ国土の緑化が進められています。日本人には北大のポプラ並木が有名ですね。 枝が直立して、直ぐ判る特徴のある円錐状になります。 葉は卵形で辺に鋸歯があり、葉には長い柄があります。 成長が早いので、材は柔らかく、もっぱら紙の原料のパルプに使われます。
ポプラの四季は、お話のように、春に若葉が出て、4月頃尾状に小さい花が咲きます。 6月頃綿毛に包まれた実がなり、秋には葉が黄色くなり黄葉がきれいです。 冬は葉を落とし、ホウキ状の枝が目立ちますね。 なおこの属の木は、雌雄異株といい、雄の木、雌の木は別々で実のなるのは雌の木だけです。
なお、日本には、このハコヤナギ(Populus)属の木はドロノキ(Populus maximowiczii)、 ヤマナラシ(Populus sieboldii)が分布し、 北海道には、チョウセンヤマナラシ(Populus davidiana)もあります。
米国にはアメリカヤマナラシ(アスペン)Populus tremuloides が ロッキー山脈や西部などにあり、これは樹皮が白いので日本のシラカバとよく間違えられます。
しかし、このアスペンも英名では、poplar と書きますが、日本人がポプラと聞いて想像するセイヨウハコヤナギ(Populus nigra var. italica)とは違いますね。
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