白樫という木の学名Quercus myrsinaefolia BLUMEを読みたいのですが、何を調べても読み方がのっていません・・・誰か読める方がいたらカタカナで教えてください。
学名の発音 投稿者:後藤 武夫 投稿日: 1月16日(木)20時05分04秒
植物の学名の表記方法は、国際植物命名規約により定められていますが、 発音については定めがありません。
学名の表記は、ラテン語に基づいて決められているので、発音もラテン語に準ずるのが普通でしょうが、 実際は、ラテン語は殆ど使われていない言葉になっているため、学名の発音は、 それが使われる国の言葉風に発音されているのが、実態のようです。
英語圏では、英語読み風に、仏語圏は仏語風、ドイツ語圏はドイツ語風、スペイン語圏はスペイン風など のように。
外国の方と樹木について話す時は、一般名、地元名より学名のほうが通じやすいのですが、 それぞれの国風の発音がされるので、その点に注意が必要だと思います。
日本ではローマ字読みややや英語風読みをしている方がほとんどでしょう。
シラカシの学名 Quercus myrsinaefolia をローマ字風に読めば、クエルクス ミルシナエフォリア でしょうか。
なお、BLUMEは、この学名を命名した者(ドイツの植物学者BLUMEさん、19世紀)の名前で、著者名といいます。もし、学名をラテン語風に読む場合は、ラテン語の発音は、基本的には、ローマ字どおりですが、
1 c は、k
2 j は、y
3 v は、w (u)
などのローマ字とは違う発音があります。
ただ、カナ書きでは、RとLとか、母音の発音なども表せませんし、 カナの書き方は書く人によって違いますので、あまりお奨めできません。
メリアボルケンシとか、ネオマリカノルティアナとか書いても、 学名の元の綴りに戻すのは難しいですね。
なお、シラカシの学名の属名 Quercus は、ケルト語の quer(良質の)+ cuez(材木)から、 また、種形容詞名 myrsinaefoliaは、つるあかみのき属(Myrsine)のような葉(folius)を持った という意味です。
学名の発音(ベイリー著植物の名前のつけかた八坂書店)
ラテン語の発音
RETURN TO HOMEPAGE |