1.Lagerstroenia Tomentosa 2.Wrightsia annamensis 3.Eugenia Chanlos Gagnep
以上3種類の学術名木材の日本語名お教えて下さい。
お答え1 Lagerstroemia tomentosa は、ミソハギ科(Lythraceae)のサルスベリ属(Lagerstroemia) の種で、和名はウラゲサルスベリとされています。
学名の属名 Lagerstroemia は、リンネの友人 M.Lagerstroem に因んだ名、
種名tomentosaは、密に細かい綿毛のあるの意味です。
ビルマ、タイ、インドネシアに分布しており、
ビルマでは、Laiza、タイでは、Taback、Salaoと呼ばれているようです。
板根が硬く、樹皮は、暗灰色、shade treeとして植えられています。
材は、耐久性が高く柱、床板、船などにつかわれます。
Lagerstroemia tomentosa
2 Wrightia annamensis は、キョウチクトウ科(Apocynaceae)のWrightia属の種で
和名は、カンボジャでの名前チューダイカーをそのまま使う例が多いようです。
Wrightia は、英国の植物学者C.H.ライトに因み、annamensis は、安南産の意です。
インドシナ半島に産し、カンボジャ名Chhoeu day kha、ベトナム名Long muc、
ラオス名Phay cham。
材は、クリーム色、加工が容易で、木工、指物、箱、額縁などに使われます。
Wrightia annamensis
3 Eugenia については、フトモモ科(Myrtaceae)のフトモモ属(Eugenia)
の種のようですが、ご質問の学名の種は、図鑑や南洋材の文献をかなり調べましたが、
判りませんでした。済みません。
ただ、フトモモ属(Eugenia)は、1000種を越える熱帯の主要な属で、
主な種は果実を食用にします。○○アデクとか、○○フトモモという名が付けられているようです。
材として使われる種は、ケラット Eugenia papillosaがマレーシア、ボルネオ産で比較的知られています。
一般的に、日本に産しない種は、特別なものを除いて和名はなく、
学名や現地名のカナ書きで対応するしかありません。
ご質問の種の学名は、どのような表示でしたでしょうか。Eugenia chanlos var. gagnep というような表示なのでしょうか。
その後、インターネットを調べましたら、属名Eugeniaを同意語(synonym)であるSyzygiumに変えたら、
Syzygium chanlos (Gagnep.) Merr. & L.M.Perry が、出てきました。(Gagnep.)はこの種を分類した最初の著者名です。Syzygium chanlos (Gagnep.) Merr. & L.M.Perry
これは、又、Syzygium hemisphericumの同意語(synonym)だそうです。
Syzygium hemisphericum (Wight) Alston
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