外国の樹木についての質問とお答え


インドネシアの樹木名 投稿者:野口  投稿日: 3月28日(金)17時27分33秒

インドネシアにある木の現地名だと思われるのですが、ランセ(ドゥク)とサゥオの日本語名探しています。あまり情報がない上、このような問合せで申し訳ないのですが、もし何かご存知でしたらお答えいただけるとありがたいです。


お尋ねの木 投稿者:後藤 武夫  投稿日: 3月28日(金)22時54分59秒

  現地の名前をカナで書くのは難しいですし、人によってカナの書き表し方が違うのでむずかしいのですが、
ランセ(ドゥク)の方は、センダン科のランサ Lansium domesticum だと思います。

 1 マレーシア原産で、南インドからフィリピンまでの東南アジアに果樹として
広く植えられている木で、マレーシア、ジャワ、タイではランサ(Langsat)、
インドネシアではドゥク(Duku)、フィリピンではランソネス(Lansones)、
ベトナムではギアルギア(Giallgia)、更にマレーシアではドコン(Dokong)とも
呼ばれています。
ハワイにも導入されて植えられています。(英名は、Langsatで通用します。)
15m位に真っ直ぐに伸びる木で、葉は、羽状複葉で小葉が5−7対あります。
花は、小さい白い花です。
果は房状に着生し、果肉は、半透明で8−11月に食べられます。
ConceptionとかPaeteというフィリピンで作られた品種があります。
樹皮は薬用、果皮は蚊いぶしに使います。

インターネットに参考になるページがありますのであげておきます。

ランサ
Lansium domesticum
Lansium parasiticum
Lansium domesticum
熱帯の果樹

2 サゥオの方は、せめて現地の名の綴りでも分かればいいのですが、音から綴りを推測して調べて見ました。
Sao (Hopea属の木)、Sau (Erioglossum rubiginosum)、
Saw (Gmelina arborea)、などが考えられますが、
1と同様に、果樹をお尋ねならば、インドネシアで Sawo と呼ばれるアカテツ科のサポジラ Achras sapota かも知れませんね。
 サポジラは、中南米の原産で果樹として熱帯アジア、ハワイなどに植えられています。
常緑の高木で20mくらいになります。葉は枝端に密生、全縁で暗緑色、光沢があります。
花は、筒状、黄白色、夜間に芳香。
果は、卵形で灰褐色。果肉は赤褐色で甘みが強い。
樹皮を傷つけて乳液(チクル)を採取し、ガムの原料にします。
英名は、Sapodilla、Chicle tree、Chewing-gum tree、Tree potato など。
マレーシアでは、 Ciku とか、 Sawo menila、
インドネシアでは、Sawo とか、 Sauh manila、
フィリピンでは、Chico とか、Tsiko、
タイでは、Lamut 、インドでは、Sapota と呼ばれます。

 たまたま私がフィリピンで撮った写真があります。
サポジラ

インターネットにもありますのでご参考に。

サポジラ
サポジラ2
サポジラ3
サポジラ4
サポジラ5

Achras sapota
Sapodilla



戻る

RETURN TO HOMEPAGE