外国の樹木についての質問とお答え


沙羅双樹 投稿者:山二  投稿日: 1月 6日(日)20時50分15秒

沙羅双樹の花の色、が知りたいのですが。

 


お答え


 この木は、仏陀の誕生地、ネパール及び北インドに生えており、
フタバガキ科の Shorea属の Shorea robusta という種です。
インドでは、Sal 、ネパールでは、Sakwa と呼ばれています。
これが沙羅の語源で、更に、仏陀の入滅時に周辺の沙羅が枯れ、
2本だけ残ったという言い伝えなどから、仏典に沙羅双樹と記載
されています。

 なお、日本では普通には育ちませんので、日本の寺院では、
ナツツバキ Stewartia pseudocamellia を沙羅双樹と言って
いることもあります。(花は白色)。
 また、平家物語に描かれているので有名ですが、
この沙羅双樹は、どちらの木をさしているのでしょうか。

 Sal の方は、樹幹は、通直で暗灰色。
葉は、互生、全縁、10−25cmと大きい。
花は、薄い黄色、3月に新芽とともに咲きます。
材は、耐久性があり、建築材、農具、車両、枕木など広く使われます。
北インドでは、このサールを優先種とする森林が多く見られます。

花の写真などは、次のページにあります。

沙羅双樹
サラノキ
サラノキ2
Nepal Sal Forest



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