最近、中央アジアの旅行で散見したのですが、ステップ地帯に見られる潅木の一種を、英語でsaxaulと聞き、専門家はハロキシロンと呼びました。
学名、和名を教えて下さい。また、参考となる図鑑、解説書があれば、ご教示下さい。当方、森林愛好者。よろしく。
Saxaul
お尋ねのSaxaulは、アカザ科(Chenopodiaceae)の、Haloxylon属の学名をHaloxylon ammodendron と言う種です。
属名は、Hals(塩)+xylon(木材)から来ています。種名は、ammos(砂)+dendron(樹木)からです。
常緑の高さ1−4mの灌木で、小さな黄色い花を6,7月に着けます。
乾燥地でアルカリ土壌に良く耐えますが、陽光が必要です。
燃料材として重要ですし、樹皮を押すと水が飲めるようです。
中央アジア、トルキスタン、カスピ海の東までの半砂漠、乾燥地に分布しています。
Haloxylon属には、Black Saxaul (学名Haloxylon aphyllum;aphyllumは葉の無いの意味。a(無い)+phyllum(葉))
White Saxaul (学名Haloxylon persicum ;persicumはペルシャのという意味。)などもあります。 綴りは、Saxoulと記される場合もあるようです。
なお、この木は日本ではあまり知られていないため、和名は無いのではないかと思います。
(少なくとも私は知りません。)
インターネットに次のページが出ていましたので挙げておきます。参考文献などお調べください。
Saxaul
Haloxylon
Haloxylon
Oasis Project
Tajikistan Forest
Kazakstan Forest
New Crops Haloxylon
追伸
インターネットを見ていましたら、科学技術庁の砂漠化気候の解明に関する研究報告にHaloxylonが出ていました。中国語では、梭梭と書くようです。
Haloxylon ammodendron 梭梭
中国では、主にジュンガー盆地、タリム盆地、チャイダム盆地、河西回廊地帯、夏、内蒙古に分布する。
平坦な荒漠、固定砂丘、半固定砂丘、固定砂地、岩ゴビに生育する。
Haloxylon persicum 白梭梭
中国では、主にジュンガー盆地に分布し、河西回廊地帯にも僅かに分布する。
通常標高1000m以下の固定砂丘、半固定砂丘、固定砂地に生育する。
RETURN TO HOMEPAGE |