外国の樹木についての質問とお答え


是非 教えて下さい 投稿者:桔梗 投稿日:2007年11月19日(日)16時05分45秒  

ヨーロッパトウヒ、エゾマツ、アカエゾマツはどこで違いを 見つければ判別出来るでしょうか?
なかなか判りません。 是非、お願い致します。  

 

トウヒ属の区別 投稿者: 後藤 武夫 投稿日:2007年11月20日(月)19時32分52秒


桔梗様

 ヨーロッパトウヒ(ドイツトウヒ)も、エゾマツ 、アカエゾマツも 皆マツ科のトウヒ(Picea)属の種ですので判別がしにくいですね。
 特徴を挙げれば、
1 樹皮については、 エゾマツ Picea jezoensis は、樹皮が灰褐色で(不規則な)亀甲状に割れますが、 アカエゾマツ Picea glehnii は、赤褐色で鱗片状に剥げます。(アカマツの樹皮に似ています。)
ヨーロッパトウヒ Picea abies は、欧州から西シベリアの原産で、 日本では北海道などの鉄道防雪林や造林地でみられますが、 樹皮は褐色で鱗片状に厚く剥げます。

2 葉は、エゾマツは、断面が扁平で下面が淡い緑色又は灰白色で、下面のみに気孔条があります。 葉先は鋭頭になります。
アカエゾマツは、断面が4角形で葉の長さは短く、0.5-1.0cmほどで各面に気孔条があります。
ヨーロッパトウヒは、断面が4角形で各面に気孔条があります。

3 球果は、エゾマツは、緑黄色で下垂します。
アカエゾマツは、長さ5cmと短く小さく、暗紫色です。
ヨーロッパトウヒは、長楕円形で大型(15cmほど)で下垂します。

4 エゾマツは、北海道では、中央部、東北部に多く、渡島半島には自然には分布していません。 標高が高くなると、多くなります。
アカエゾマツは、平地の湿潤地や蛇紋岩地にも耐えて生えています。
ヨーロッパトウヒは、欧州(北はスカジナビア半島、南はバルカン半島、東はウラルから西シベリア)に 広く分布しています。

5 なお、ヨーロッパトウヒの材は、集成材の材料として多量に欧州から輸入され、 ホワイトウッドと言う名前の集成材柱として流通しています。
トウヒ属の種は英語では普通スプルース(Spruce)と言われます。

北海道の主要樹種 エゾマツ
アカエゾマツ
ヨーロッパトウヒ
ヨーロッパトウヒ
トウヒ属(画像をクリックすると拡大出来ます)



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