木　材　チ　ッ　プ　市　況 12月
全国木材チップ工業連合会 平成２３年１２月２８日調　単位：円／ｋｇ、％
　  （価格はチップ工場サイロ下絶乾価格）
　 用途 製紙用 ボード類用 燃料用等 原木 　　　資材在庫状況等
樹種 スギ・ヒノキ類 　マツ類 広葉樹 背板、（解体材)　 　 　 在庫 　
工場 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 月数 　　　　摘　　　要 　
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ 4.0 震災で製紙工場が止ったが、チップ受入は、やっと回復、前年に近く 　
岩手 　 　 13.0 100 14.5 100 　 　 　 　 11.0 100 L 1.0   なった。原木入荷は順調。在庫L減。燃料用は温泉施設等に納入。 　
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ 3.0 価格は、変わらず。原木入荷も通常並。チップ出荷も、製紙工場の 　
福島 15.4 100 16.9 100 17.0 100 　 　 　 　 　 　 Ｌ 3.0  復旧に伴い８〜９割まで回復。樹皮の処理が原発被害で困難。 　
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ 2.0 価格変わらず。冬に備えて原木貯木中だが、入荷やや少ない。製 　
富山 12.5 100 12.5 100 17.5 100 　 　 　 　 　 　 Ｌ 2.5 紙 工場へは、計画通り出荷。樹皮は全量バーク堆肥，燃料へ使用。 
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ　ー 価格変わらず。解体材は入荷少ない。チップは、全量引取る。在庫 　
静岡 　 　 　 　 　 　 (9.0) 100 7.0 100 2.5 100 Ｌ　ー は無い。製紙工場廃止計画は輸入チップ主体で国産の影響少い。 　
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ　−　 価格変わらず。解体材入荷は減ってきている。製紙用チップ受入は 　
大阪 　 　 　 　 　 　 (10.5) 100 7.0 100 - 　 Ｌ　ー 制限ないが、紙需要の減退が心配。年末で商取引も低調。 　
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ 0.3  価格変わらず。原木入荷も順調だが、チップ機械の故障で、出荷は 　
島根 13.5 100 15.6 100 17.2 100 　 　 6.0 100 2.0 100 Ｌ  0.2　 中断。在庫変わらず。発電燃料用を協同組合経由で出荷中。 　
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ 1.0 価格変わらず。海外原木入荷は割合順調に入るようになったが、 　
広島 　 　 　 　 　 　 12.4 100 　 　 　 　 Ｌ  - 中国と競合。チップ出荷は全量受取る。原木在庫やや増加。 　
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ 0.8 価格変わらず。原木入荷はやや少ない。製紙工場点検などのため、 　
高知 12.5 100 　 　 12.0 100 12.0 100 6.0 100 1.0 100 L  0.3  受入制限。繊維板（MDF、PB）は、制限ない。原木在庫Nはやや減。 　
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ 0.4  価格変わらず。原木入荷も順調で。 チップ生産も順調。 　
鹿児島 11.5 100 　 　 16.1 100 　 　 　 　 　 　 Ｌ 1.5  製紙工場への出荷も、平年並み。在庫は変わらず。 　
 　概　況 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　東日本大震災で東北地方沿岸部はチップ工場、製紙工場とも被害甚大。製紙工場のチップ受取は少しずつ戻ってきたが、内陸のチップ工場は生産再開 　
するも、満度に出せない状況がまだ続き、さらに樹皮の処理が放射能汚染で難しくなっている。３次補正予算でチップの遠距離輸送費補助が成立。  　
　全国的に価格は変わらず。原木入荷は、概して順調。建築解体材、製材残材は、部材不足などの住宅建築不振、災害嫌気などで少ない。 　
原木在庫量は冬に備え一部で増えてきた。　燃料用チップは東日本では大震災のため需要が減り、西日本でも概して余っている。 　
発電燃料用等に向けて出荷が一部で始まっているが、２４年7月実施の固定価格買取制度の仕組みの具体化が待たれる。 　
（なお、燃料用の単価は生重量当たり。） 　

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