木 材 チ ッ プ 市 況 6月
全国木材チップ工業連合会 平成24年6月30日調 単位:円/kg、%
   (価格はチップ工場サイロ下絶乾価格)
  用途 製紙用 ボード類用 燃料用等 原木    資材在庫状況等
樹種 スギ・ヒノキ類  マツ類 広葉樹 背板、(解体材)      在庫  
工場 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 月数     摘   要  
                  4.0 価格は変わらず。原木入荷は広葉樹が増。チップ出荷制限があり、8割  
岩手 12.0 100 13.0 100 14.5 100         11.0 100 L 1.0   生産。在庫N増。燃料用は温泉施設等の納入生重量単価。  
                  3.0 価格は、変わらず。原木入荷も順調、一部制限。チップ出荷は平年の  
福島 15.4 100 16.9 100 17.0 100             3.0  8割ほどに回復、6月も5月とほぼ同じ。原発被害樹皮の処理が大困難。  
                  1.5 価格変わらず。入荷は平年並み。機械故障が直り、4月中旬生産再開、  
富山 12.5 100 12.5 100 17.5 100             2.0 チップ出荷は、受取制限が1週間ほどあった。樹皮は、堆肥,燃料へ。 
                  N ー 価格変わらず。入荷も平年並み。製紙工場は、チップの全量を引取る。  
静岡             (9.0) 100 7.0 100 2.5 100 L ー 原料在庫は無い。電力固定買取用チップの構想も少し出てきた模様。  
                  N −  価格変わらず。解体材入荷は夏場でやや増えた。製紙用チップ受入は  
大阪             (10.5) 100 7.0 100 -   L ー 制限ない。ボードも要望が強くなった。災害ガレキの地方処理推進必要。  
                  0.5  価格変わらず。原木入荷も順調。チップ出荷は、定期修理もあり、制限が  
島根 13.5 100 15.6 100 17.2 100     6.0 100 2.0 100 1.0  あり、7割位。発電燃料用も発電所が修理に入り、7月末まで出荷なし。  
                  1.0 価格変わらず。原木入荷(主にカナダ)は順調。チップ出荷は全量受取。  
広島             12.4 100           - 原木在庫変わらず。チップ在庫はなし。樹皮は運搬費負担で燃料へ。  
                  2.0 価格変わらず。原木入荷は梅雨でも多く、一部制限。製紙工場の受入  
高知 12.5 100     12.0 100 12.0 100 6.0 100 1.0 100 L  0.2  制限で販売先調整。繊維板も、チップは過剰気味。原木在庫はやや増。  
                  0.5  価格変わらず。原木入荷はN材価格の低下でL伐採が増。製紙工場の  
鹿児島 11.5 100     16.1 100             1.5  出荷制限があり、原木の受入制限中。在庫は先月とほぼ変わらず。  
  概 況                          
 東日本大震災で東北地方沿岸部はチップ工場、製紙工場とも被害甚大であったが、製紙工場などの復旧も進み、ほぼ平常に復旧した所が増えた。内陸  
のチップ工場は既に生産再開し、チップ受取もほぼ回復しているが、福島近辺のチップ工場、製材工場とも樹皮の処理が放射能汚染被害で極めて困難。   
 全国的に価格は変わらず。原木入荷は、概して順調。建築解体材、製材残材は、部材不足などの住宅建築不振で少ない。一部で製紙工場の受入制限  
が多くなっている。原木在庫量はあまり変わらず。 燃料用チップは東日本では大震災のため需要が減り、西日本でも生木チップは概して余っているが、  
発電燃料用等に向けて出荷が試験的に一部で始まっており、24年7月実施の固定価格買取制度の買取価格、ガイドラインが出され、一部で発電所計画  
の動きがある。  (なお、本表の燃料用の単価は生重量当たり。)  

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