木 材 チ ッ プ 市 況 7月
全国木材チップ工業連合会 平成25年7月31日調 単位:円/kg、%
 (価格は調査チップ工場サイロ下絶乾価格) 
用途 製紙用 ボード類用 燃料用等 原木    資材在庫状況等
樹種 スギ・ヒノキ類  マツ類 広葉樹 背板、(解体材)      在庫
工場 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 月数     摘   要
                          N4.0 価格変わらず。原木入荷はやや少ない。チップ出荷も先月並み、N3割、広葉
岩手 11.5 100 12.5 100 13.7 100         11.0 100 L  1.5   樹8割。在庫は変わらず。燃料用は温泉施設納入、量は月20トンと少ない。
                  N 4.0 価格変わらず。原木入荷は降雨も有り、悪化。チップ出荷は平年の8−9割。
福島 11.5 100 14.5 100 14.5 100             L 2.0  原木在庫減。FITは毎月約200トン出荷。樹皮の処理は半分焼却可能に。
                  N 2.0 価格変わらず。チップ出荷派兵上に戻る。原木受入は、雨と暑さで減少気味。
富山 12.5 100 13.0 100 17.5 100             L 2.0  並。在庫はLは増。樹皮は、堆肥、燃料へ。 地元FIT構想の発表があった。
                  N ー 価格変わらず。原料入荷は先月の2、3割の増。製紙工場の点検、修理で
静岡             (9.0) 100 7.0 100 2.5 100 L ー チップの出荷は減った。在庫は無し。FITの構想も具体化、準備が大変。
                  N −  価格変わらず。解体材入荷は、解体件数の増でやや増。製紙用、ボード用も
大阪             (10.5) 100 7.0 100 -   L ー チップ受入制限はない。燃料用は点検、修理で需要無く全国的に余り気味。
                  N 2.0  価格変わらず。原木入荷も順調。チップ出荷は8割制限が続き、Nは半分以
島根 12.5 100 14.6 100 16.2 100     6.0 100 2.0 100   0.5  下。発電所故障で混焼チップは、出荷出来ず。新たな発電構想は協定締結。
                  N 0.9 価格変わらず。原木入荷(カナダ)は現地伐採減で出材が少ないが、円安の
広島             12.4 100           - 進行が特に厳しい。チップ出荷は全量受取。在庫変わらず。樹皮は燃料へ。
                  N 4.5 価格、変わらず。原木入荷はやや減。Nは土場満杯。製紙受取は7割以下。
高知 11.9 100     12.0 100 11.7 100 6.0 100 1.0 100 L  0.1  ボードは、回復し全量受取る。FIT混焼用は引き続き毎日約40トン出荷。
                  N 0.4  価格変わらず。原木入荷は好天で順調。製紙工場の受入制限が続き、Lは
鹿児島 11.5 100     16.1 100             L 1.5  6割しか出荷できない。Nは殆ど出せない。FIT発電の納入準備を進める。
  概 況    
 政権が変わり、参議院選挙も終って衆参の捻れも解消し、安倍総理の積極的な経済運営が期待されるが、一般経済への波及も一筋縄では行かず時間もかかりそう。  
東日本大震災後の復興も急がれ、チップ受取もほぼ回復したが、福島のチップ工場、製材工場とも樹皮の処理が放射能汚染被害で依然困難。(1部焼却処理)。  
 価格は今月、変わらず。国内紙の需要減による製紙工場の原木チップ受入制限(特にN)で先行きが厳しい。原木入荷は1部を除き全国的にほぼ順調。  
建築解体材、製材残材は、やや増加しつつある。原木在庫量はほぼ変わらず。燃料用チップは、西日本では生木チップは余り気味。  
 発電混焼燃料用チップは出荷が行われており、固定価格買取制度(FIT)の発電も既設のFIT変更などが動きだし、すでに1部チップが出荷されている。数十の発電所  
計画が具体化し、2年後の稼働を目指しているが、先のことでチップの分別証明認定、供給体制の整備が遅れている。    (本表燃料用の単価は生重量当たり。)  
 

もとのページに戻る