木 材 チ ッ プ 市 況 8月
全国木材チップ工業連合会 平成25年8月30日調 単位:円/kg、%
 (価格は調査チップ工場サイロ下絶乾価格) 
用途 製紙用 ボード類用 燃料用等 原木    資材在庫状況等
樹種 スギ・ヒノキ類  マツ類 広葉樹 背板、(解体材)      在庫
工場 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 月数     摘   要
                          N 3.5 価格変わらず。原木入荷も平年並み。チップ出荷も先月並み、N3割、広葉樹
岩手 11.5 100 12.5 100 13.7 100         11.0 100 L  1.5   8割。在庫Nやや減。燃料用は温泉施設へ納入。樹皮はタバコ、畜産敷料用。
                  N 3.0 価格変わらず。原木入荷は豪雨で3割減。チップ出荷は平年の8割ほど。原木
福島 11.5 100 14.5 100 14.5 100             L 1.2  在庫減。FITは毎月約200トン出荷。樹皮は半分焼却可能になりやや減った。
                  N 2.0 価格変わらず。チップ出荷は平常。原木受入は、大雨と暑さでやや減少。在庫
富山 12.5 100 13.0 100 17.5 100             L 2.0 はNL変わらず。樹皮は、堆肥、燃料へ。 地元のFIT発電の発表があった。
                  N ー 価格変わらず。原料入荷は新築用解体材が増加。製紙工場への出荷は平常
静岡             (9.0) 100 7.0 100 2.5 100 L ー に戻った。在庫は無し。FITの構想も具体化、規模大きく、準備が大変。
                  N −  価格変わらず。解体材入荷は、解体件数の増で平年より増。製紙用、ボード
大阪             (10.5) 100 7.0 100 -   L ー 用もチップ受入制限はない。燃料用は現在は余り気味で一部で30銭下った。
                  N 1.5  価格変わらず。原木入荷も順調。チップ出荷は8割制限、Nは半分以下。発電
島根 12.5 100 14.6 100 16.2 100     6.0 100 2.0 100   0.3  所故障は回復、月250トン出荷再開。新たな発電構想は協定締結、進展。
                  N 1.0 価格変わらず。原木入荷(カナダ)はやや材が出てきたが、円安の進行が特に
広島             12.4 100           - 厳しい。製材価格も上がり気味。チップ出荷は全量受取。樹皮は燃料へ。
                  N 4.0 価格、変わらず。原木入荷は猛暑で減。N在庫やや減。製紙受取は7割以下。
高知 11.9 100     12.0 100 11.7 100 6.0 100 1.0 100 L  0.1  ボードは、回復し全量受取る。FIT混焼用は月約千トン出荷。他も計画進行。
                  N 0.3  価格変わらず。原木入荷はやや弱い。製紙工場の受入制限で、Lは6割、Nは
鹿児島 11.5 100     16.1 100             L 1.1  殆ど出せない。FIT発電の納入準備を進めるが、条件がまだ煮詰まらない。
  概 況                        
 8月は、40度を越える猛暑と経験したことのない局地的豪雨の月となった。経済も株価は13000円台、ドルも97円と円高になり、あまりさえない。秋の経済対策の効果
が待たれるところ。東日本大震災後の放射能被害で、福島のチップ工場、製材工場とも樹皮の処理が放射能汚染被害で困難が続く。(1部焼却処理)。
 価格は今月、変わらず。国内紙の需要減による製紙工場の原木チップ受入制限(特にN)で先行きが厳しい。原木入荷はゲリラ豪雨、猛暑などで一部地域は減少。
消費税増税前の住宅需要があり、建築解体材、製材残材は、やや増加しつつある。原木在庫量はやや減。燃料用チップは、西日本では生木チップは余り気味。
 発電混焼燃料用チップは出荷が行われており、固定価格買取制度(FIT)の発電も既設のFIT変更などが動きだし、すでに1部チップが出荷されている。三十以上の
発電所計画が具体化し、平成27年頃の稼働を目指しているが、先のことでチップの分別証明認定、供給体制の整備が遅れている。(本表燃料用単価は生重量当たり。)
 

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