木　材　チ　ッ　プ　市　況 ９月
全国木材チップ工業連合会 平成２５年９月３０日調　単位：円／ｋｇ、％
 （価格は調査チップ工場サイロ下絶乾価格）　
用途 製紙用 ボード類用 燃料用等 原木 　　　資材在庫状況等
樹種 スギ・ヒノキ類 　マツ類 広葉樹 背板、（解体材)　 　 　 在庫
工場 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 月数 　　　　摘　　　要
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ 3.0 価格変わらず。原木入荷も順調。チップ出荷は先月並みだが10月は15%の
岩手 11.5 100 12.5 100 13.7 100 　 　 　 　 11.0 100 L  1.5   増量要請あり。在庫変わらず。燃料用は温泉施設へ。樹皮はタバコ、畜産用。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ 4.0 価格変わらず。原木入荷は未だ3割減。チップ出荷は平年の８割ほど。原木
福島 11.5 100 14.5 100 14.5 100 　 　 　 　 　 　 Ｌ  1.5  在庫減。FITは毎月約２００トン出荷。樹皮は半分焼却可能になりやや減る。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ 1.5 価格変わらず。原木受入は、針葉樹が増。チップ出荷もN増の要請。在庫は
富山 12.5 100 13.0 100 17.5 100 　 　 　 　 　 　 Ｌ 2.0 Nやや減。樹皮は、堆肥、燃料へ。 地元のFIT発電発表、原木確保が問題。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ　ー 価格変わらず。原料入荷は新築用解体材が増加,順調。チップ出荷は全量
静岡 　 　 　 　 　 　 (9.0) 100 7.0 100 2.5 100 Ｌ　ー 受け取る。在庫は無し。ＦＩＴの構想も具体化、規模大きく、準備が大変。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ　−　 価格変わらず。解体材入荷は、解体件数の増で平年より多い。製紙用、ボード
大阪 　 　 　 　 　 　 (10.5) 100 7.0 100 - 　 Ｌ　ー ド用もチップ受入制限はない。燃料用は現在は余り気味状態が続く。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ 0  価格変わらず。原木入荷は山変えで無し。チップ出荷は制限まで出せず。発
島根 12.5 100 14.6 100 16.2 100 　 　 6.0 100 2.0 100 Ｌ  0　 電用は、月250トン出荷続く。在庫NLとも０。新たな発電構想は協定締結進展。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ 1.0 価格変わらず。原木入荷(カナダ）は春先より多くなったが、円安の進行が特
広島 　 　 　 　 　 　 12.4 100 　 　 　 　 Ｌ  - に厳しい。製材価格も上昇し、販売は良くない。チップ出荷は全量受取。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ 3.0 価格、変わらず。原木入荷はやや減。製紙受取は７割以下。ボードは、全量
高知 11.9 100 　 　 12.0 100 11.7 100 6.0 100 1.0 100 L  0.1  受取る。N在庫やや減。FIT混焼用は月約千トン出荷。他も計画進行。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｎ 4.0  価格変わらず。原木入荷は天候良く順調。製紙工場の受入制限で、Lは６割、
鹿児島 11.5 100 　 　 16.1 100 　 　 　 　 　 　 Ｌ 1.1  Nは殆ど出せない。FIT発電の納入準備、価格など条件がまだ煮詰まらない。
 　概　況 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　９月は、台風18号などの被害はあったが、おおむね穏やかだった。株価は14000円台を回復、ドルも99円台と円安になり、10月以降の経済対策の具体化が期待
される。東日本大震災後の放射能被害で、福島のチップ工場、製材工場とも樹皮の処理が放射能汚染被害で困難が続く。（1部焼却処理が出来るようになった）。
　価格は今月、変わらず。国内紙の需要減による製紙工場の原木チップ受入制限（特にN)で先行きが厳しいが、古紙高騰のため一部チップ増量の要請があった。
原木入荷はおおむね順調。消費税増税前の住宅需要があり、建築解体材、製材残材も、増加しつつある。原木在庫量はNが増。燃料用チップは、西日本では生木
チップは余り気味。発電混焼燃料用チップは出荷が行われており、固定価格買取制度（ＦＩＴ）の発電も既設のFIT変更などが動きだし、すでにチップが出荷されている。
三十以上の発電所計画が具体化し、平成27年頃の稼働を目指しているが、チップの分別証明認定、供給体制の整備が遅れている。　　（燃料用単価は生重量当たり。）
　

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