木 材 チ ッ プ 市 況 1月
全国木材チップ工業連合会 平成26年1月31日調 単位:円/kg、%
 (価格は調査チップ工場サイロ下絶乾価格) 
用途 製紙用 ボード類用 燃料用等 原木    資材在庫状況等
樹種 スギ・ヒノキ類  マツ類 広葉樹 背板、(解体材)      在庫
工場 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 月数     摘   要
                          N 2.0 価格変わらず。原木入荷は手山で順調。チップ出荷は生産減で減。在庫N減。
岩手 11.5 100 12.5 100 13.7 100         11.0 100 L  0.9   燃料用は温泉施設へ。樹皮はタバコ、畜産用。L製材は露材駄目で国内のみ。
                  N 3.0 価格変わらず。原木入荷は雪少なく順調。チップ出荷も増加、平年並みへ。
福島 11.5 100 14.5 100 14.5 100               2.0  在庫Lは増。FITは月約200トン出荷。樹皮は半分焼却可能で在庫なくなった。
                  N 2.5 価格変わらず。原木入荷は、冬で少ない。チップ出荷は製紙工場整備終わり、
富山 12.5 100 13.0 100 17.5 100             L 2.5 生産全量出荷。在庫減。樹皮は、堆肥、燃料。 FIT発電は、原木確保が問題。
                  N 1.0 価格変わらず。原料入荷はやや減、例年並み。チップ出荷は全量受取。
静岡             (9.0) 100 7.0 100 2.5 100 L ー 解体在庫は変わらず。FIT発電も規模大きく、建設進み、供給準備を進める。
                  N 0.5  価格変わらず(一部50銭アップ)。解体材入荷は、減小、平年並み。製紙、ボー
大阪             (10.5) 100 7.0 100 -   L ー ドはチップ全量受入。燃料用は余り気味でまだチップ数万トン滞貨、価格弱い。
                  N 0.1  価格変わらず。原木は製材用に取られ少ない。チップ出荷は全量取るが生産
島根 12.5 100 14.6 100 16.2 100     6.0 100 2.0 100   0.1  が出来ない。混焼発電用は、平常に戻る。在庫極少。バイオ発電は進展。
                  N 1.5 価格変わらず。原木(バルサムモミ)入荷は少なめ。現地原木価格の上昇、
広島             12.4 100           - 円安も重なり、量は増やせない。チップ出荷量も平年の1.5割減となっている。
                  N 1.0 価格、変わらず。原木入荷は製材用と競合、悪い。製紙はN取らず出荷先変。
高知 11.9 100     12.0 100 11.7 100 6.0 100 1.0 100 L  0.3  ボードは、全量受取。FIT混焼用は、月1500トン。他も計画進行、価格不調。
                  N 4.0  価格変わらず。原木入荷Lはスギと競合し少ない。チップ出荷はL2割強減。
鹿児島 11.5 100     16.1 100             L 0.3  Nは元々少ない。FIT発電所、開始に向けチップ供給対応整備の準備が大変。
  概 況                        
 1月は寒気団が日本列島に長期に居座り本格的な寒さとなった。株価は15000円に下落、ドルも仲値102.86円とやや円高に戻った。東日本大震災後の放射能
被害は、福島のチップ工場、製材工場とも1部焼却処理が出来、樹皮処理の困難はやや減少した。価格は、変わらず。国内紙の需要減による製紙工場の
原木チップ受入制限(特にN)は厳しいが、円安、古紙不足のため一部チップが増量出荷となった。原木入荷は冬期及び製材用競合で概して少ない。
消費税増税前の住宅需要があり、建築解体材、製材残材は、増加したが今は頭打ち。原木在庫量はやや減小。燃料用チップは、依然として西日本では余り気味。
発電混焼燃料用チップは出荷が行われており、固定価格買取制度(FIT)の発電も既設発電所のFIT変更などが動きだし、すでにチップが出荷されている。平成27年
春に四十ほどのFIT発電所が稼働予定で、チップ工場の新設もかなり計画され、一部で原木の貯材も始まっているが、チップの分別証明認定、供給体制の整備が
遅れている。                                                                             (以上、各県の代表的な1チップ工場から聞き取り。なお、表中燃料用単価は生重量当たり。)
 

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