| 木 材 チ ッ プ 市 況 | ２月 | ||||||||||||||
| 全国木材チップ工業連合会 | 平成２６年２月２８日調 単位：円／ｋｇ、％ | ||||||||||||||
| （価格は調査チップ工場サイロ下絶乾価格） | |||||||||||||||
| 用途 | 製紙用 | ボード類用 | 燃料用等 | 原木 | 資材在庫状況等 | ||||||||||
| 樹種 | スギ・ヒノキ類 | マツ類 | 広葉樹 | 背板、（解体材) | 在庫 | ||||||||||
| 工場 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 月数 | 摘 要 | |
| Ｎ 2.0 | 価格変わらず。原木入荷は雪少ない箇所から収集。チップ出荷は生産減で減。 | ||||||||||||||
| 岩手 | 11.5 | 100 | 12.5 | 100 | 13.7 | 100 | 11.0 | 100 | L 0.9 | 燃料用は温泉施設へ。樹皮はタバコ、畜産用。L製材はロシア材高く駄目。 | |||||
| Ｎ 3.0 | 価格変わらず。原木入荷は雪少なく順調。チップ出荷も増加、平年並みへ。 | ||||||||||||||
| 福島 | 11.5 | 100 | 14.5 | 100 | 14.5 | 100 | Ｌ 2.0 | 在庫は変わらず。FITは月約２００トン出荷。樹皮はかなり流通出来、在庫無し。 | |||||||
| Ｎ 2.0 | 価格変わらず。原木入荷は、冬で少なく、更に発電用貯木に廻っている。チップ | ||||||||||||||
| 富山 | 12.5 | 100 | 13.0 | 100 | 17.5 | 100 | Ｌ 2.5 | 出荷は、全量出荷。在庫減。樹皮は、堆肥、燃料。チップも 原木確保が課題。 | |||||||
| Ｎ 1.0 | 価格変わらず。原料入荷は推定ほど減らず、やや良い。チップ出荷は全量受 | ||||||||||||||
| 静岡 | (9.0) | 100 | 7.0 | 100 | 2.5 | 100 | Ｌ ー | 取。解体在庫は変わらず。ＦＩＴ発電の建設進むが、原料納入の具体策は未定。 | |||||||
| Ｎ 0.5 | 価格変わらず（一部アップのまま）。解体材入荷は、雪で1.5割減少。製紙、 | ||||||||||||||
| 大阪 | (10.5) | 100 | 7.0 | 100 | - | Ｌ ー | ボードは全量受入。燃料用は現在は余り気味で数万トン滞貨、価格は弱い。 | ||||||||
| Ｎ 0.1 | 価格変わらず。原木は製材用に取られ少ない。チップ出荷はNL共増量希望が | ||||||||||||||
| 島根 | 12.5 | 100 | 14.6 | 100 | 16.2 | 100 | 6.0 | 100 | 2.0 | 100 | Ｌ 0.1 | あるが生産が出来ない。混焼発電用は、月250トン出荷。原木在庫極少。 | |||
| Ｎ 1.5 | 価格変わらず。原木(カナダ産）入荷は少なめ。現地原木価格の上昇、円安 | ||||||||||||||
| 広島 | 12.4 | 100 | Ｌ - | も重なり、量は増やせないので、チップ出荷量も平年の1.5割減となっている。 | |||||||||||
| Ｎ 1.0 | 価格変わらず。原木入荷は製材用と競合、降雪も有り、悪い。製紙はN取らず | ||||||||||||||
| 高知 | 11.9 | 100 | 12.0 | 100 | 11.7 | 100 | 6.0 | 100 | 1.0 | 100 | L 0.3 | 出荷先変。ボードは、全量受取。FIT混焼用は、月１５００トン。他も計画進行。 | |||
| Ｎ 1.0 | 価格変わらず。原木入荷Lはスギと競合し少ない。チップ出荷もL２割強減。Nは | ||||||||||||||
| 鹿児島 | 11.5 | 100 | 16.1 | 100 | Ｌ 0.7 | 元々少ない。在庫減。FIT発電所に向けチップ供給施設整備の準備を進める。 | |||||||||
| 概 況 | |||||||||||||||
| ２月は普段雪のない地域にも２週続けて大雪で混乱、寒さが続いた。株価は15000円を割り、ドルは102円割れと円高へ。東日本大震災後の放射能被害は、福島の | |||||||||||||||
| チップ工場、製材工場とも1部焼却処理が出来、流通も回復し樹皮処理の困難は減少した。価格は、変わらず。国内紙の需要減による製紙工場の原木チップ | |||||||||||||||
| 受入制限（特にN)は厳しいが、円安、古紙不足のため一部チップが増量出荷となった。原木入荷は冬期及び製材用競合、発電事前貯木で紙用には少なくなっている。 | |||||||||||||||
| 消費税増税前の住宅需要があり、建築解体材、製材残材は、増加したが今は、減少。原木在庫量もやや減小。燃料用チップは、現時点では依然として余り気味。 | |||||||||||||||
| 発電混焼用チップは出荷が行われており、固定価格買取制度（ＦＩＴ）の発電も既設発電所のFIT変更などが動きだし、すでにチップが相当出荷されている。平成27年 | |||||||||||||||
| 春に四十ほどのFIT発電所が稼働予定で、チップ工場の新設もかなり計画され、一部で原木の貯材も始まっているが、チップの分別証明認定、供給体制の整備が | |||||||||||||||
| 遅れている。 （以上、各県の代表的な１チップ工場から聞き取り。なお、表中燃料用単価は生重量当たり。） | |||||||||||||||