| 木 材 チ ッ プ 市 況 | 5月 | ||||||||||||||
| 全国木材チップ工業連合会 | 平成26年5月30日調 単位:円/kg、% | ||||||||||||||
| (価格は調査チップ工場サイロ下絶乾価格) | |||||||||||||||
| 用途 | 製紙用 | ボード類用 | 燃料用等 | 原木 | 資材在庫状況等 | ||||||||||
| 樹種 | スギ・ヒノキ類 | マツ類 | 広葉樹 | 背板、(解体材) | 在庫 | ||||||||||
| 工場 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 月数 | 摘 要 | |
| N 2.0 | 価格変わらず。原木Lが入荷少ない。チップ出荷は9割ほど。燃料用は温泉施設 | ||||||||||||||
| 岩手 | 12.0 | 100 | 13.0 | 100 | 14.2 | 100 | 11.0 | 100 | L 0.5 | へ。樹皮はタバコ、畜産用。L製材はクリ、ナラ家具用。ロシア材は入らず。 | |||||
| N 3.0 | 価格変わらず。原木入荷順調。チップ出荷も平年並に増。在庫、変わらず。 | ||||||||||||||
| 福島 | 12.0 | 100 | 14.5 | 100 | 15.0 | 100 | L 2.5 | FITは月約200トン出荷。樹皮は流通が出来て、滞貨は無くなった。 | |||||||
| N 2.0 | 価格変わらず。原木入荷Nは、発電用準備貯木に廻って来ない。チップ | ||||||||||||||
| 富山 | 12.5 | 100 | 13.0 | 100 | 17.5 | 100 | L 2.5 | 出荷は、全量出荷。樹皮は、堆肥、燃料。製紙用チップはN原木確保が課題。 | |||||||
| N 0.2 | 価格変わらず。原料入荷は4月よりやや悪い。チップ出荷は全量受取。解体在 | ||||||||||||||
| 静岡 | (9.0) | 100 | 7.0 | 100 | 2.5 | 100 | L ー | 庫は少ない。製紙発電所の建設進むが、原料納入は解体材主体か。 | |||||||
| N 0.5 | 製紙チップ価格5-8%アップ。解体材入荷は、やや悪い。製紙、ボードは全量受入。 | ||||||||||||||
| 大阪 | (11.3) | 108 | 7.0 | 100 | - | L ー | 燃料用は関西はやや余り気味、関東は均衡してきた。価格は弱含み。 | ||||||||
| N 0.2 | 価格4月からL20銭アップ。原木入荷は順調。チップ出荷も順調。原木在庫変わ | ||||||||||||||
| 島根 | 13.0 | 105 | 14.6 | 100 | 16.4 | 102 | 6.0 | 100 | 2.0 | 100 | L 0.4 | らず。混焼発電用は、月250トン出荷。バイオ発電にむけ設備、装備充実中。 | |||
| N 1.5 | 価格変わらず。原木(カナダ)入荷は中国、韓国と競合で、厳しい。現地原木 | ||||||||||||||
| 広島 | 12.4 | 100 | L - | 価格は上昇、円安も続き、量は増やせない。チップ出荷量も平年の1.5割減。 | |||||||||||
| N 0.8 | 価格今月は変わらず。原木は製材、発電と競合、良くない。製紙はN取らず。 | ||||||||||||||
| 高知 | 12.9 | 100 | 12.0 | 100 | 11.7 | 100 | 6.0 | 100 | 1.0 | 100 | L 0.3 | ボードは、全量取る。FIT混焼用は、月1500トン。他も計画進み、交渉進行。 | |||
| N 0.8 | 価格変わらず。原木Lはスギ一般材と競合し出ない。大径材多く手間。チップ | ||||||||||||||
| 鹿児島 | 11.5 | 100 | 16.1 | 100 | L 0.5 | 出荷もL2割減。Nは元々少ない。FIT発電所に向けチップ供給施設を着工した。 | |||||||||
| 概 況 | |||||||||||||||
| 5月末は30度越えの暑さ。株価は14600円台、ドルは仲値101.66円。東日本大震災後の放射能被害は、福島のチップ工場、製材工場とも樹皮の流通が回復し、 | |||||||||||||||
| 焼却処理も出来るようになり、樹皮処理の困難は減少した。価格は、4月アップで今月は変わらず。国内紙の需要減による製紙工場の原木チップ受入制限はまだ | |||||||||||||||
| は厳しいが(特にN)、円安、古紙不足のため一部チップが増量出荷となった。原木入荷は一部で製材用競合、発電事前貯木で紙用には入荷少なくなっている。 | |||||||||||||||
| 消費税増税前の住宅需要も終わり、建築解体材、製材残材も、平年並み。原木在庫量もやや減小。燃料用チップは、現時点では西日本方面では余り気味。 | |||||||||||||||
| 発電混焼用チップは出荷が行われており、固定価格買取制度(FIT)の発電も既設発電所のFIT変更などが動きだし、すでにチップが相当出荷されている。平成27年 | |||||||||||||||
| 春に四十ほどのFIT発電所が稼働予定で、チップ工場の新設もかなり計画され、一部で原木の貯材も始まっているが、チップの分別証明認定、供給体制の整備が | |||||||||||||||
| 遅れている。 (以上、各県の代表的な1チップ工場から聞き取り。なお、表中燃料用単価は生重量当たり。) | |||||||||||||||