木　材　チ　ッ　プ　市　況								１２月
全国木材チップ工業連合会													平成２６年１２月２６日調　単位：円／ｋｇ、％
														（価格は調査チップ工場サイロ下絶乾価格）
用途	製紙用								ボード類用		燃料用等		原木	資材在庫状況等
樹種	スギ・ヒノキ類		マツ類		広葉樹		背板、（解体材)						在庫
工場	当月	前月比	当月	前月比	当月	前月比	当月	前月比	当月	前月比	当月	前月比	月数	摘　　　要
													Ｎ 1.0	価格変わらず。大雪で原木集まらない上、FIT用N材の貯材を発電所が始め集荷難、
岩手	12.0	100	13.0	100	14.2	100					11.0	100	L  0.9	価格高騰。チップも出荷減。原木在庫減。燃料用は温泉へ。樹皮はタバコ用等。
													Ｎ 3.0	価格変わらず。原木入荷は雪の影響少なく変わらず。チップ全量出荷。FITは２発電
福島	12.0	100	14.5	100	15.0	100							Ｌ  2.0	所へ水分50%以下を約400トン出荷。樹皮は流通が可能となり、滞貨は無くなった。
													Ｎ 1.1	価格変わらず。N集荷、大雪とFIT発電のため非常に困難。原木価格上昇。チップは、
富山	14.0	100	14.5	100	19.0	100							Ｌ  2.5	NLチップ全量出荷も７割しか出せない。樹皮は、堆肥、燃料。原木確保が重要課題。
													Ｎ ー	価格変わらず。原料入荷はひどく悪く平年の７割。チップ出荷も同様減。原料材庫は
静岡							(9.0)	100	7.0	100	2.5	100	Ｌ　ー	ない。製紙発電所の建設進み、解体材チップ納入予定も、自社生産量は変わらず。
													Ｎ 0.3	価格変わらず。解体材入荷は、特に関東で悪い。製紙、ボードは全量受入。燃料用
大阪							(11.3)	100	7.0	100	-		Ｌ　ー	は回復気味で関東はタイト、中部から玉突き移出。FIT納入需要量が掴めず、難しい。
													Ｎ 0.5	価格変わらず。雪や用材向け増でチップ原木入荷悪く、生産量が確保できない。
島根	15.0	100	15.3	100	18.4	100			6.0	100	2.0	100	Ｌ  0.1	混焼発電は、月250トン出荷。FIT発電始業にむけ移動チッパー設置、N貯材中。
													Ｎ 1.0	価格変わらず。原木は北米の中国向け伐採が減り、出にくく、円安も進み資源イン
広島							12.4	100					Ｌ  -	フレで増やせない。現地価格は横ばい。チップ出荷量は原木減で平年の約２割減。
													Ｎ 0.8	価格変わらず。原木は発電と競合、買取価格も上げ、5000〜6000円へ。製紙、ボー
高知	13.9	100			13.0	100	11.7	100	6.0	100	1.0	100	L  0.2	ドも、全量取るが生産できない。FIT用は、月１５００トン、他もH27年から。工場新設。
													Ｎ 2.0	価格変わらず。L原木はやや戻ったが、低調、チップ価格上がらず買えない。チップ
鹿児島	11.5	100			16.1	100							Ｌ  0.4	出荷もL２割減。FIT用チップ工場を建設中でNを集荷、貯木中、27年当初出荷予定。
概　況
12月は稀にみる大雪で生産活動低下。株価は17,700円台、ドルは120円前半と一段と円安。チップ価格は、今月は変わらず。製紙工場の原木チップ受入制限も
減ってきており、円安などのため国産チップ出荷が全般に増量となっている。N原木入荷は一部で製材用との競合や発電事前貯木で、紙用には入荷少なくなり、
原木購入価格がLも含めて上がって来ている。原木在庫量もやや減小したが、N原木は発電用に貯材増やしている。
建築解体材は、原料入荷が大幅減で、関東がひっ迫し、中部から関東方面に玉突きで出ており、関西方面も在庫が捌けてきた。
発電混焼用チップなどは出荷が行われており、固定価格買取制度（ＦＩＴ）の発電も既設発電所のFIT変更などが動きだし、すでにチップが相当出荷されている。
平成27年春以降に四十ほどのFIT発電所が稼働予定で、チップ工場の新設もかなり計画され、一部で原木の貯材も始まり、製紙用原木確保が難しくなっている。また、
チップの分別証明認定がチップ工場、素材生産業とも遅れている。　 （以上、各県の代表的な１チップ工場から聞き取り。なお、表中の燃料用単価は生重量当たり。）