| 木 材 チ ッ プ 市 況 | 平成27年7月 | |||||||||||||
| 全国木材チップ工業連合会 | 平成27年7月30日調 単位:円/kg、% | |||||||||||||
| (価格は調査チップ工場サイロ下絶乾価格) | ||||||||||||||
| 用途 | 製紙用 | ボード類用 | 燃料用等 | 原木 | 資材在庫状況等 | |||||||||
| 樹種 | スギ・ヒノキ類 | マツ類 | 広葉樹 | 背板、(解体材) | 在庫 | |||||||||
| 工場 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 月数 | 摘 要 | 
| N 1.5 | 価格変わらず。FIT用に引っ張られ原木価格高(N5500円、 L10500円)、国有林請負始まり、集荷難。 | |||||||||||||
| 岩手 | 12.5 | 100 | 13.5 | 100 | 15.0 | 100 | 12.0 | 100 | L 1.5 | 集荷難。手山が始まりLは増。チップ出荷制限なし。燃料用は温泉加温用。樹皮は無料で出す。 | ||||
| N 1.0 | 価格変わらず。原木入荷はやや悪くなり、在庫減。製紙制限なく、入荷分だけチップ全量出荷。FITは | |||||||||||||
| 福島 | 12.5 | 100 | 15.0 | 100 | 15.5 | 100 | L 1.5 | 3発電所へ水分50%以下のチップを約400トン出荷。樹皮は流通可能で、滞荷無し。 | ||||||
| N 1.0 | 価格は変わらず。Lが上らずきつい。原木集荷は、FIT発電、価格高騰で難しく、N貯材できない。 | |||||||||||||
| 富山 | 15.0 | 100 | 15.5 | 100 | 19.0 | 100 | L 1.0 | L原木はまあまあの入荷。チップ出荷は例年の8割。FIT発電所稼働も、原木足りずPKS主体か。 | ||||||
| N 0.2 | 価格変わらず。原料入荷は7月はやや戻り、在庫も少し増えた。製紙発電所等へも | |||||||||||||
| 静岡 | (9.0) | 100 | 7.0 | 100 | 2.5 | 100 | L ー | 解体材チップ納入する(紙用4割、燃料用6割)も、自社総生産量は原料に制限され変わらず。 | ||||||
| N 0.3 | 価格変わらず。解体材入荷は、関東近辺で少し戻ってきた。製紙、ボードは全量受入。燃料用はやや | |||||||||||||
| 大阪 | (11.3) | 100 | 7.0 | 100 | - | L ー | タイト。空家法成立も実需には時間がかかる。FIT用は移動式チッパーによる生産を試用検討中。 | |||||||
| N 0.7 | 価格変わらず。原木入荷はNLとも減少。混燃発電は供給再開。FITの2発電所へは供給本格開始 | |||||||||||||
| 島根 | 15.0 | 100 | 15.3 | 100 | 19.1 | 104 | 6.0 | 100 | 2.0 | 100 | L 0.1 | (年間1万2千トン)、水分で価格変わる。移動チッパー設置、増産対応。在庫変わらず。 | ||
| N 1.0 | 価格変わらず。中国不振で伐採減のため、原木入荷もやや減。ドル円の動向が不安。チップ出荷量は | |||||||||||||
| 広島 | 13.0 | 105 | L - | は約2割減で変わらず、今月も横ばい。樹皮は燃料にならず、運賃負担して処理。 | ||||||||||
| N 0.5 | 価格変わらず。原木は発電と競合、伐採時期もあり、減。価格は間伐証明付は高い。 | |||||||||||||
| 高知 | 14.8 | 100 | 14.0 | 100 | 11.7 | 100 | 6.0 | 100 | 1.0 | 100 | L 0.2 | 製紙、ボードも全量取るが原木が無く生産できない。FIT用、月1500トン出荷。4工場新設。 | ||
| N 2.2 | 価格変わらず。原木は前半豪雨で、受入鈍いが後半戻し。FIT発電所もチップ水分多く入荷制限(8割)。 | |||||||||||||
| 鹿児島 | 11.5 | 100 | 16.1 | 100 | L 0.1 | FIT用チップ工場を新設、Nを出荷、間伐材分別が大変。N原木も価格上昇、集めにくい。 | ||||||||
| 概 況 | ||||||||||||||
| 7月は、九州大雨、梅雨明け猛暑。株価は20,500円台で推移、ドルは124.1円と円安に。チップ価格は、変わらず。製紙工場の原木チップ受入制限は無くなり、 | ||||||||||||||
| 円安などのため国産チップ出荷が全般に増量となっているが、N原木入荷は一部で製材用との競合や発電用貯木で、紙用には集荷が難しくなっている。 | ||||||||||||||
| また、L原木も集荷が難しくなっており、購入価格も上がっている。チップ工場の原木在庫量はやや減少。FIT発電が動き出し、N原木は一部チップ工場で発電用に貯材増やしている。 | ||||||||||||||
| 建築解体材チップの原材料は、今月はやや戻ってきた。 生産量は平年並み。FITの需要も出てきており、需給は全体的にややタイトになってきた。本年春以降に四十以上 | ||||||||||||||
| (構想段階を含めれば百以上)のFIT発電所が稼働予定で、チップ工場の新設もかなり実施されたが、製紙用及びFIT用の原木確保が各地で難しい問題となっている。 | ||||||||||||||
| チップのFIT分別証明認定がチップ工場、素材生産業とも遅れ気味。 (以上、各県の代表的な1チップ工場から聞き取り。なお、表中の燃料用単価は生重量当たり。) | ||||||||||||||