木 材 チ ッ プ 市 況 | 平成29年4月 | |||||||||||||
全国木材チップ工業連合会 | 平成29年4月25日調 単位:円/kg、% | |||||||||||||
(価格は調査チップ工場サイロ下絶乾価格) | ||||||||||||||
用途 | 製 紙 用 | ボード類用 | 燃料用等 | 原木 | 資 材 在 庫 状 況 等 | |||||||||
樹種 | スギ・ヒノキ類 | マツ類 | 広葉樹 | 背板、(解体材) | 在庫 | |||||||||
工場 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 月数 | |
岩手 | 12.5 | 100 | 13.5 | 100 | 15.0 | 100 | 12.0 | 100 | N 1.5 | チップ価格、出荷とも変わらず。原木在庫、N、Lとも変わらず。製紙側の増産計画に生産増で対応予定。NチップはFIT用に大半を出荷するも需要増を受け依然として不足。原木価格も高止まり状況(N5,500円/m3、L10,500円/m3)。FIT用の出荷企業は原料確保が難しい状況継続。燃料用は温泉加温用に30トン/月出荷、樹皮は無料出荷を継続。 | ||||
L 2.0 | ||||||||||||||
福島 | 12.5 | 100 | 15.0 | 100 | 15.5 | 100 | N 1.5 | チップ価格、出荷とも変わらず。原木在庫、N、Lとも変わらずも今後増加見込み。引き続き、原発事故による森林再生事業等で伐採・搬出がN林にシフト、L出材が少ない状況の影響大。FIT用(3発電所)は4百生トン/月(水分50%以下)出荷、樹皮も滞貨なしも変わらず。 | ||||||
L 0.6 | ||||||||||||||
富山 | 15.0 | 100 | 15.5 | 100 | 19.0 | 100 | N 2.0 | チップ価格、出荷とも変わらず。原木は順調に入荷、N、Lとも2.0ヶ月(プラス0.5ヶ月)。FIT用もはNL混み1千トン/月出荷継続。FIT用の原木不足状況変わらず。 | ||||||
L 2.0 | ||||||||||||||
静岡 | (9.0) | 100 | 7.0 | 100 | 2.5 | 100 | N 0.1 | チップ価格、出荷とも変わらず。原料入荷は3月は順調だったが4月は例年どおり少ない。今後の入荷増に期待。 | ||||||
L ー | ||||||||||||||
大阪 | (11.3) | 100 | 7.0 | 100 | N 0.15 | チップ価格、在庫、出荷とも変わらず。原料は3月は悪かったが4月に入り順調に入荷。 | ||||||||
- | L ー | |||||||||||||
島根 | 15.0 | 100 | 15.3 | 100 | 19.1 | 100 | 6.0 | 100 | 2.0 | 100 | N 0.5 | チップ価格、原木在庫(順調に入荷、N林伐採のためL材が少ない状況)、出荷とも変わらず。FIT用も変わらず2FIT発電所へ供給継続(850生トン/月、水分は40%程度、含水率で価格変動)。 | ||
L 0.0 | ||||||||||||||
広島 | 13.0 | 100 | N 1.0 | チップ価格、出荷とも変わらず。。原木価格は現地の好況もあり強含み(引き合いは活発)、為替レートの動きに注目している現状。また、船賃アップもありコスト的には辛い状況(月2千m3輸入で為替レートの影響は大きい) | ||||||||||
L ー | ||||||||||||||
高知 | 14.8 | 100 | 14.0 | 100 | 11.7 | 100 | 6.0 | 100 | 2.0 | 100 | N 0.4 | チップ価格、出荷とも変わらず。原木、順調に入荷、N、Lとも変わらず。製紙、ボード用とも原木が十分集まらずフル生産できない状況継続。FIT用、月1,500生トン出荷も変わらず。FIT用は以前ほどはないにせよ絶対量は不足。 | ||
L 0.2 | ||||||||||||||
鹿児島 | 11.5 | 100 | 16.1 | 100 | N 4.0 | チップ価格、出荷とも変わらず。原木は順調に入荷し、N、Lとも変わらず。FIT用は4工場で4,500トン出荷も変わらず。 | ||||||||
L 0.5 | ||||||||||||||
概 況 | ||||||||||||||
○3月の貿易統計(通関ベース、速報)によると、輸出額は前年同月比12.0%増と市場予想(7%増程度)を上回り景気回復基調か。 ○チップ価格、チップ出荷、原木在庫(一部を除き)変わらず。国産チップの製紙工場の受入制限はなく出荷要請は強く、一部の工場は増産体制を受け生産・出荷増へ。また、一部では為替レートの動向から国産材集荷の動きも。 依然としてN原木は発電用と競合。また、L原木はN林伐採へのシフトを受け集荷に影響、購入価格も高止まり、一部はFIT用へ。 ○建築解体材入荷、順調な地域と不調な地域あり。今後の住宅着工に期待。生産分全量出荷変わらず。FIT用の解体材チップ需要は変わらずもボイラーによっては原料の制約(品質)があり増えていない(FIT制度発足時には解体材チップ需要は高まると言われたが一部地域を除き増えていない)。 ○FIT発電が動き出し、Nチップは製紙用と競合が顕在化。地域によっては更なる発電所建設構想もあり、原料確保の競合化が懸念。輸入チップ・ペレット、PKSなどの検討も散見。 (以上、各県の代表的な1チップ工場から聞き取り。なお、表中の燃料用単価は生重量当たり。) |
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