木 材 チ ッ プ 市 況 | 平成30年1月 | |||||||||||||
全国木材チップ工業連合会 | 平成30年1月31日調 単位:円/kg、% | |||||||||||||
(価格は調査チップ工場サイロ下絶乾価格) | ||||||||||||||
用途 | 製 紙 用 | ボード類用 | 燃料用等 | 原木 | 資 材 在 庫 状 況 等 | |||||||||
樹種 | スギ・ヒノキ類 | マツ類 | 広葉樹 | 背板、(解体材) | 在庫 | |||||||||
工場 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 当月 | 前月比 | 月数 | |
岩手 | 12.5 | 100 | 13.5 | 100 | 15.0 | 100 | 12.0 | 100 | N 1.0 | チップ価格,出荷、原木在庫とも変わらず。今後、原木集荷は例年にない降雪により在庫への影響が懸念。NチップはFIT用に大半を出荷するも需要増を受け依然として不足し原木価格も高止まり状況継続。FIT用の出荷企業は原料確保が難しい状況継続。燃料用は温泉加温用に15トン/月出荷。 | ||||
L 1.0 | ||||||||||||||
福島 | 12.5 | 100 | 15.0 | 100 | 15.5 | 100 | N 1.5 | チップ価格、出荷、原木在庫とも変わらず。今後、原木集荷は例年にない降雪により在庫への影響が懸念。伐採・搬出がN林にシフトしているため、L材確保の苦労。FIT用(3発電所)は4百生トン/月(水分50%以下)出荷、樹皮も滞貨なしで変わらず。 | ||||||
L 1.0 | ||||||||||||||
富山 | 15.0 | 100 | 15.5 | 100 | 19.0 | 100 | N 2.0 | チップ価格、出荷、原木在庫とも変わらず。今後、原木集荷は例年にない降雪により在庫への影響が懸念。FIT用はNL混み1千トン/月出荷継続。FIT用の原木不足状況変わらず。 | ||||||
L 2.0 | ||||||||||||||
静岡 | (9.0) | 100 | 7.0 | 100 | 2.5 | 100 | N 0.2 | チップ価格、原料入荷(12月から2月中旬までは落ち込む)・在庫、出荷とも例年どおりで変わらず。静岡県の住宅着工は対前年5カ月連続減。 | ||||||
L ー | ||||||||||||||
大阪 | (11.3) | 100 | 7.0 | 100 | N 3.0 | チップ価格,出荷、原料入荷(1月は前半は落ち込んだが後半は持ち直し)、原料在庫とも変わらず当面不足感はない。各地にてボイラー故障による入荷制限により在庫増や処理費用アップの動きもみられ。 | ||||||||
- | L ー | |||||||||||||
島根 | 15.0 | 100 | 15.3 | 100 | 19.1 | 100 | 6.0 | 100 | 2.0 | 100 | N 0.2 | チップ価格、出荷、原木在庫とも変わらず。FIT用も2FIT発電所へ供給継続(850生トン/月、水分は40%程度、含水率で価格変動)。 | ||
L 0.2 | ||||||||||||||
広島 | 13.0 | 100 | N 1.0 | チップ価格、出荷とも変わらず。原木価格は引き続く現地の国内需要の高まりや中国向け需要も旺盛で集荷に苦慮。また、円安や船賃アップもありコスト的には辛い状況継続(月2千m3輸入)。 | ||||||||||
L ー | ||||||||||||||
高知 | 14.8 | 100 | 14.0 | 100 | 11.7 | 100 | 6.0 | 100 | 2.0 | 100 | N 0.3 | チップ価格、出荷は変わらずも原木在庫は降雪による集荷への影響を受け、Nは0.3ヶ月(マイナス0.1ヶ月)、Lは0.1ヶ月(マイナス0.1ヶ月)、今後も降雪による影響が懸念。製紙、ボード用とも原木が十分集荷出来ずフル生産できない状況継続。計画生産量の確保のため素材生産事業体育成が急務。FIT用、月1,500生トン出荷も変わらず。FIT用は以前ほどはないにせよ絶対量は不足。 | ||
L 0.1 | ||||||||||||||
鹿児島 | 11.5 | 100 | 16.1 | 100 | N 3.0 | チップ価格、出荷、原木在庫とも変わらず。Lは出材は少ない状況継続。FIT用は4工場で4,500トン出荷も変わらず。 | ||||||||
L 0.2 | ||||||||||||||
概 況 | ||||||||||||||
○昨年12月の鉱工業生産指数(速報値)は前月比2.7%上昇と3カ月連続の上昇。前年同月比は4.2%上昇で14ヶ月連続で前年同月比上昇。H29年の鉱工業生産は、前年比4.5%と3年ぶりに前年比上昇。(31日発表) 〇チップ価格、チップ出荷前月と変わらず。原木在庫は例年にない降雪により在庫減や集荷への影響が懸念される地域あり。 〇国産チップの製紙工場の受入制限はなく出荷要請は強く、一部の工場は増産体制を受け生産・出荷増へ。 ○依然としてN原木・チップは発電用と競合が顕在化。また、L原木はN林伐採へのシフトを受け原木集荷に影響、購入価格も高止まり、一部はFIT用へ 。 ○建築解体材入荷、熊本地震の解体材入荷による順調な地域あり。生産分全量出荷変わらず。地域によってはボイラー故障による在庫増や処理費用アップもみられ始め。 (以上、各県の代表的な1チップ工場から聞き取り。なお、表中の燃料用単価は生重量当たり。) |
||||||||||||||