木 材 チ ッ プ 市 況 平成30年9月
全国木材チップ工業連合会 平成30年9月28日調 単位:円/kg、% 
 (価格は調査チップ工場サイロ下絶乾価格) 
用途 製  紙  用 ボード類用 燃料用等 原木 資 材 在 庫 状 況 等
樹種 スギ・ヒノキ類  マツ類 広葉樹 背板、(解体材)      在庫
工場 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 月数
岩手 12.5 100 13.5 100 15.0 100             N 0.5 チップ価格,出荷、原木在庫とも変わらず。N原木、伐採・搬出が良材生産比率の高い林分(C,D材出材が少ない)にシフトし、加えてFIT発電所本格稼働(山形県)を受け値上がり、集荷に苦慮。燃料用は出荷取り止め。
        L 1.5
福島 12.5 100 15.0 100 15.5 100         N 1.0 チップ価格、出荷、原木在庫とも変わらず。N原木は山形県でFIT発電所本格稼働を受け値上がり。伐採・搬出がN林にシフトし、L材確保に苦慮。FIT用(3発電所)は4百生トン/月(水分50%以下)出荷、樹皮も滞貨なしで変わらず。
            L 0.8
富山 15.0 100 15.5 100 19.0 100         N 2.0 チップ価格、出荷、原木在庫とも変わらずも。FIT用はNL混み1千トン/月出荷継続。FIT用の原木不足状況変わらず。
            L 2.0
静岡         (9.0) 100 7.0 100 2.5 100 N 0.2 チップ価格、原料入荷・在庫、出荷とも例年どおりで変わらず。
            L ー
大阪         (11.3) 100 7.0 100     N 2.8 チップ価格,原料在庫、チップ価格、出荷とも変わらず。なお、一部地域ではチップ価格の上げや下げの動き。
            -   L ー
島根 15.0 100 15.3 100 19.1 100   6.0 100 2.0 100 N 1.5 チップ価格、出荷とも変わらずも原木在庫、Lは入荷減により0.1ヶ月(マイナス0.4ヶ月)、Nは変わらず。素材生産事業社廃業による購入元の先細りもあり、原木仕入れに支障。FIT用は2FIT発電所へ供給継続(850生トン/月、水分は40%程度、含水率で価格変動)。
    L 0.1
広島         13.0 100       N 1.0 チップ価格、出荷とも変わらず。原木価格は依然として高値水準であることからコスト高。月2千m3輸入。
                     
高知 14.8 100   14.0 100 11.7 100 6.0 100 2.0 100 N 0.2 チップ価格、出荷,原木在庫とも変わらず。製紙、ボード用とも原木が十分集荷出来ずフル生産できない状況継続。計画生産量の確保のため素材生産事業体育成が急務。FIT用、月1,500生トン出荷も変わらず。FIT用は以前ほどはないにせよ絶対量は不足。
    L 0.1
鹿児島 11.5 100   16.1 100         N 1.5 チップ価格、出荷、原木在庫とも変わらず。FIT用は4工場で4,500トン出荷も変わらず。
                L 0.1
  概 況                        

○8月の鉱工業生産指数(2010年=100、季節調整済み、速報値)は前月比0.7%上昇の103.0。上昇は4カ月ぶり。生産の基調判断は「緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」に据え置き。(28日公表)。

〇チップ価格、チップ出荷とも前月と変わらず。国産チップの製紙工場の受入制限はなく生産分は全量出荷。

○原木入荷、Nは変わらずもLはNへのシフトを受け集荷に苦慮。また、N原木、東北地域でFIT発電所本格的稼働の影響を受け値上がりし、確保に苦慮。L原木は各地域とも集荷に苦慮、一部はFIT用へ 。

○建築解体材入荷、例年どおりの入荷。生産分全量出荷変わらず。
  (以上、各県の代表的な1チップ工場から聞き取り。なお、表中の燃料用単価は生重量当たり。) 

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