木 材 チ ッ プ 市 況 令和元年12月
12月27日調査 単位:円/kg、% 
 (価格は調査チップ工場サイロ下絶乾価格) 
用途 製  紙  用 ボード類用 燃料用等 原木 資 材 在 庫 状 況 等
樹種 スギ・ヒノキ類  マツ類 広葉樹 背板、(解体材)  在庫
工場 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 当月 前月比 月数
岩手 12.5 100 13.5 100 15.0 100             N 1.0 チップ価格,出荷、原木在庫とも変わらず。N原木価格、FIT発電所本格稼働等を受けアップ。
        L 2.0
福島 12.5 100 15.0 100 15.5 100         N 1.0 チップ価格、出荷、原木在庫とも変わらず。N原木価格は山形県でFIT発電所本格稼働を受け高止まり。FIT用(3発電所)は4百生トン/月(水分50%以下)出荷、樹皮も滞貨なしで変わらず。
今後、県内でペレット工場や発電所新設の動きもあり原木需給(N)の先行きが不透明。
            L 1.5
富山 15.0 100 15.5 100 19.0 100         N 2.0 チップ価格、出荷、原木在庫とも変わらず。FIT用はNL混み1千トン/月出荷継続。FIT用の原木不足状況変わらず。
            L 2.5
静岡         (9.0) 100 7.0 100 2.5 100 N 0.5 チップ価格、入荷、在庫、出荷とも変わらず例年どおり。
            L ―
大阪         (11.3) 100 7.0 100     N 3.5 チップ価格、在庫、出荷は変わらず。原料は地元製紙工場の順調な製品受入、一方解体材は入荷減もあり入荷の先行きは不透明。
                L ―
島根 15.0 100 15.3 100 19.1 100   6.0 100 2.0 100 N 1.5 チップ価格、出荷、原木在庫とも変わらずもLは伐採・搬出がN林にシフトのため確保に苦慮。FIT用は2FIT発電所へ供給継続(850生トン/月、水分は40%程度、含水率で価格変動)。
    L 0.5
広島               N ― 原盤への原料転換によりチップ生産から撤退。
                     
高知 14.8 100   14.0 100 11.7 100 6.0 100 2.0 100 N 0.4 チップ価格、出荷、原木在庫とも変わらず。製紙、ボード用とも原木が十分集荷出来ずフル生産できない状況継続。計画生産量の確保のため素材生産事業体育成が急務。FIT用、月1,500生トン出荷も変わらず。FIT用は以前ほどではないにせよ絶対量は不足。
    L  0.1
鹿児島 11.5 100   16.1 100         N 2.2 チップ価格、出荷とも変わらず。原木在庫、Lは変わらずもNは入荷増により2.2ヶ月(プラス0.2ヶ月)。FIT用は4工場で4,500トン出荷も変わらず。
                L 0.1
  概 況                        

○11月の鉱工業生産指数(2015年=100、季節調整済み)速報値は前月比0.9%低下の97.7、2カ月連続の低下。生産の基調判断は「弱含み」に据え置き(27日公表)。

〇チップ価格、チップ出荷とも前月と変わらず。国産材チップの製紙工場の受入制限はなく生産分は全量出荷。

○原木価格、東北地域、Nは用材生産比率の高い林分への伐採シフトやFIT発電所本格的稼働の影響を受けアップ。L原木は一部地域を除き確保に苦慮。

○解体材、関西地域は原料入荷減や製品の製紙工場の順調な受入により原料確保の先行きが不透明。

  (以上、各県の代表的な1チップ工場から聞き取り。なお、表中の燃料用単価は生重量当たり。) 

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