昨夜は珍しく小雨が降ったようだ。宿の朝食を摂り、7時40分過ぎに出発、
燃料計が半分になっていたので宿の前のガソリンスタンドで給油。1ガロン2.8ドルで8ガロンほど入った。ついでに昼食用にジュースやビーフジャーキーを仕入れる。
米国のガソリンスタンドは、いろいろな商品を揃えているコンビニみたいな感じで旅行者には便利である。
カスターのメイン通りをすぐ左折、385号線を北上して15分位でクレージーホース・メモリアルへ到着。入場料は1人11ドル。
クレイジーホースは、ラコタ族(スー族)の指導者であるが、このクレイジーホース・メモリアルは、彼の彫像を作る努力によってアメリカインディアンの教育や芸術、工芸、文化を守っていくことを目的として 政府や州の援助に頼ることなく、入場料、寄付金のみによって運営されている。
彫像は、オグララのスー族のHenry Standing Bear 酋長の「白人だけでなく赤人(Native American Indian)にも偉大な人物がいる」との要請により、 ラッシュモア山の4人の大統領の彫刻像を作ったBorglum氏の助手を務めていたポーランド人の彫刻家Ziolkowski氏によって1948年から一生を費やして掘られ始め、 今は未だ顔しかできていないが、完成に向けてその子孫達によって努力は続けられている。
しかし、まだまだ相当な年月が掛かりそうで本当に希有壮大な気の長い話ではある。
ここではやはりネイティブのお土産品を買ったりして、1時間半ほどゆっくりし、今度はその4人の白人大統領が彫刻されているラシュモア山へ向かう。
244号線をほんの20分くらいで*ラシュモア山国立メモリアルに到着。大きな2階建ての駐車場へ自然に入るようになっている。料金は10ドルで老人割引はないが、その年内は何回でも有効とのこと、 もうさすがに来ることはないと思うので、私には老人割引の方がいい。メモリアルそのものへの入場は無料。
この岩の彫刻像は、1923年に地元の歴史研究家Robinsonさんが観光用に地元の有名人(たとえばRed Cloud Chiefなど)の大きい像を岩を刻んで造ろうと呼びかけ、
米国の著名な芸術家Borglum氏が1925年にラシュモア山を見つけて、地元よりも米国の有名人、4人の大統領の彫刻像を掘ることにして準備に取りかかった。
莫大な資金を集めることは難しかったが、1927年に第30代のクーリッジ大統領が夏の休暇でカスター州立公園の*Game Lodgeに3週間滞在し、ラシュモア山を国の神殿として讃え助力し、
以後も14年間にわたって堀り続けられた。
しかし、1941年、Borglum氏が亡くなり、米国議会は第2次世界大戦の戦費調達もあってラシュモア山に資金を配分することが出来ず、彫刻像は完成したとして作業を打ち切って、
現在の大統領の顔だけの彫刻像になっている。
大統領歩道を一回りし、近くから4大統領の顔を見て、11時過ぎに出発。
30分ほど休憩してそのまま又385号線にもどり、北上。
途中、ネイティブの人たちのみに経営が許されているカジノのある街、また、西部劇のWild Bill HickokやCalamity Janeなどの逸話のある街、デッドウッドを通り過ぎたが、西部開拓時代のイメージとは違い リゾート施設も多くきれいな街だった。交差点でペアのライダーに並んで信号待ち。
街を抜け、工事中の峠道を下り、ホワイトウッドの近くでインターステイツ90号に入口17で乗り、すぐ10出口で降りて、 国道85号線をさらに北へと向かう。
夕食は宿の人から中華料理屋があると聞いて出かけたが、年中無休の店が今日だけは9月の第1月曜日のLabor Dayで休み、仕方なく隣のバーに入って夕食が出来るか聞いたところ、
ピザなら出来るとのことで、ピザを注文。これが失敗の基、出てきた熱いピザを食べたら、熱いチーズが口の中の上あごにくっついてしまい火傷してしまった。
宿に帰って口の中に水を含んで冷やしたが、痛みが残っている。あきらめて早々と寝てしまった。
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