今日の宿も、国立公園近くの小さい町メドラだったので日本から予約済みだったため、最終日のラッピッドシティの宿の2日前への変更とともに、電話で取消と変更をそれぞれ連絡した。
ベルフーシュは米国の地理的中心だとパンフレットに出ていたので、宿の人に場所を聞いて寄ってみた。その場所は街の北、ベルフーシュ川と85号線が交わるTri-State 博物館の庭であった。
(北緯44度58分、西経103度46分)。
大理石の米国地図の真ん中に中心点を示す青銅の円盤が置いてあったが、米国の地理的中心点としてはずいぶん北寄りだと思えた。調べてみるとここはアラスカを含む50州の地理的中心点なのだそうだ。
ちなみに米国本土(48州)の中心点はカンサス州のレバノン付近にあるそうだ。(北緯39度50分、西経98度35分)。
地理的な話題としては、今回の旅行では関係がなかったが、サウスダコタ州やノースダコタ州などは、州の中央を流れるミズーリ川を境に同じ州内でも1時間の時差があるのだそうだ。ミズーリ川の西は山岳部時間、東は中部時間でいささか不便を感ずることではあろう。
街の南へ戻り、85号線から州道34号線へ右折。牧場に囲まれたのどかな道を西へ向けて進む。ワイオミング州に入ってしばらくするとベアーロッジ山隗の登りになり、森林が出てきて、 森の中にキャンプ場も設置されている。キャンプ代は1日10ドルの様だが、自分で封筒に入れて料金箱に入れておくだけだ。治安の悪い米国でこんな簡単なやり方で大丈夫なのだろうか。
峠まで登り切ると遙か遠くに今日行くデビルズタワーが頭だけを覗かせている。
この街道(ワイオミング州に入ってからは24号線)は、アラジンとかアルバなど人口50人くらいの小さな町(集落)が続いている。町の入口には人口と標高が書かれた緑色の標識があって旅行者にはわかりやすい。
デビルズタワーに近づいたところにヒューレットと言う人口383人のやや町らしいところがあって、ここにベストウエスターンのモーテルがあったので今夜の宿泊を予約しておいた。
ヒューレットから10マイル、約10分で*デビルズタワー国立モニュメントの入口へ、ここで入場料を払い、道はデビルズタワーを半分巻きながらビジターセンターまで上がっていく。
ビジターセンターに着いたのが、午前11時ころ、ここからタワートレイルを歩いてタワーを一周。方向によってずいぶんタワーの形や岩の様子が違う。日の当たる南側の岸壁には2人のロッククライマーが登っているのが見られた。
デビルズタワーは、約5000万年前にマグマがせり上がり、数百万年をかけてベルフーシュ川などが周りの土砂を削り取り、隣のマグマのミズーリビュートと同様、今の柱状の形となったもので、 川水面から約386mの高さになっているそうだ。
タワーを一周してビジターセンターに戻ったのは12時半でセンター横のベンチで柔らかいバナナやオレンジなどで昼食。
デビルズタワー周辺の植生はポンデローサマツが優先し、広葉樹はアメリカヤマナラシ(Quaking Aspen)やナラが主だ。
ロッキー山脈に多いガンベルオークかなと思ってセンターの女性職員に聞いたが、
植物は専門でないので詳しくは種類までは判らないとのことだった。いずれにしろ、ホワイトオークの1種ではあろう。
入口の料金所近くまで戻って、その付近にあるKOAのキャンプ場と土産物店に寄る。駐車場にはやはりライダーが多く、3輪の大型バイクも見られた。 ここでもお土産を調達。
ヒューレットの街に戻って予約したベストウエスターンのデビルズタワーインにチェックイン、外観はログハウス風の2階建てで、料金は朝食付きで99ドル99セント(税等別)。
部屋に入ってまずやらねばならないことは、今朝の予約変更を旅行社にも電話で連絡することで、携帯電話で日本までかけなければいけない羽目になった。実際の電話受付は、 日本では無く、他の国にあって電話は転送されているみたいだったが、飛行機と宿2件の変更の確認などで小半時も掛かってしまった。従来の様にネットで直接予約していれば、今朝の米国内の3回の電話でことは済んでたわけで ネット旅行社を通じての予約には善し悪しがある。米国から日本までの電話代がいくら請求されるか心配の種は尽きない。
そうこうしているうちに6時近くになったので、街に出てレストラン探し、メインの通りにあったポンデローサレストランに行ってみたが、
これまた運の悪いことに、今日は大きなパーティがあって8時まではクローズ、仕方なく向かいのカフェでBLTサンドイッチと相成った。パンの固いところは避けて野菜ばかりしか食べられない。
デビルズタワー付近地図 |
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