街から585号線に向かう途中にブラックヒル国有林のベアーロッジ森林官事務所があったので寄ってみた。森林官の女性が出てきてこの付近の林相や見所を教えてくれ、 山火事防止のマスコット、スモーキベアグッズをたくさんくれ、有意義な?寄り道だった。
サンダンスの街を後に、585号線を南下、オートクルーズを65マイルにセットして平原のまっすぐな道をどこまでも行くと、 まるで幌馬車に乗って西を目指した頃の西部開拓時代の映画のシーンを思い浮かべるような感がする。
雄大なソルトクリークの景観を楽しみながら、そして途中の道路工事で20分近く待たされたが、ニューキャッスルで左折、再びサウスダコタ州に戻ってきた。
*ジェウェルケイブ国立モニュメントのビジタセンターに着いたのが11時頃、11時20分発のシーニックツアーがあったので申し込む。
ここは最初からエレベーターで地下に降りて、洞窟の中を見て回る。階段も7百段ほどあるが、良く整備され、殆ど下り階段なので体力はあまりいらないが、寒くて困った。
ウインドケイブと同じような格好で行ったのだが、3,4度は低い感じがした。後でパンフレットを読んだら年間平均気温9度と出ていた。寒いわけだ。
この洞窟は、方解石の結晶が宝石の様に光るのでこの名前がつけられたとのことであるが、
結晶が小さく光の反射も少ないので、とても高価な宝石には見えない。ただ、延長は177マイルもあって世界で3番目に長いとか。
相変わらずレンジャーの説明は殆ど判らない。もっとも、食事をしたり、買い物が出来る程度の私の英語力では当たり前ではあるが。
歴史的には、この洞窟は1900年に見つけられ鉱山として開発されたが、高価な宝石は無いし、鉱業的価値も無く、1908年に750ドルで政府に売られた。
以後1960年には新しい洞窟の発見により、周辺の国有林と区域の交換をおこない、現在のビジターセンターとシーニックルートが完成したのは1972年と比較的最近になってからのことであるそうだ。
帰りは、階段を7百段近く下ったのにそのままエレベーターに乗れた。エレベーターの入口が最初に降りた深さより、帰りはもっと下の深いところに作ってあったのだろう。考えてみれば当然だが、全く同じエレベーターの箱だったので一瞬不思議に思えた。
シーニックツアーを終えて地上に戻ってきたのは、12時50分頃で、トレイルもあったが、ビジターセンター近くの庭で持参の昼食。
このニードルズハイウエイをしばらく東へ、郡道753号へ入りセンターレイクを経て、国道16Aへ左折して北進。この道も1車線トンネルが3カ所もある。 3カ所とも通過して高度を稼ぐとラッシュモア山へ行く道とぶつかった。ここは先日通った道で右折してしばらく下るとすぐキーストーンの街に着く。
キーストーンは、1883年に金の鉱山街として築かれ、ラッシュモア山の大統領の彫像堀の労働者400人の宿舎としても使われたり、
現在はラッシュモア山への観光の起点としてリゾートタウンとして賑わっている。人口は337人。
オールドタウンには昔の金鉱山跡、ホテル、商店などが残されており、観光名所となっている。
また、こことヒルシティを結ぶ鉄道があり、蒸気機関車が観光列車を2時間かけて引っ張っている。
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