Y ノースリムからザイオンへ

1 ノースリムの朝

ノースリムの朝焼け   朝早く起きて、ブライトエンジェルポイントまで日の出を見に行く。
遙か彼方には、雲が湧いていて稲妻が走っているのがよく見えた。

 ロッジのスナックでバナナなど果物で朝食を簡単に済ませて早めに出発。

アスペン   ノースリムは、サウスリムと比べて森林が豊かで、特にアスペンなどの広葉樹なども見られる。

 アスペンは、ポプラの類であるが、樹皮が白く、白樺に似ているので、日本の高原に居るようで懐かしい感じがする。

 場所によっては、葉がもう黄色く色づいている木もあった。

 

雷光   国立公園を出て、カイバブ国有林*へ入ったあたりで、いままで快晴であった空が急に曇り、 雷とともに雹(ひょう)が降り出した。 あっという間に15センチくらい積もり、車の底をガリガリ擦るようになってびっくりした。

 時速10マイル位に車のスピードは落としたが、山道で滑るので慎重に運転して、30分位で雷雲を抜けることが出来た。 それにしても、9月に雪氷道のドライブになるとは思いもよらなかった。

 私たちの前を走っていた赤色の車の米国人のご夫婦もびっくりしたようで、いっぺんに気温が20度も下がったと、 大げさなジェスチャーで肩をすくめていた。

2 カナブの街

 雷雲を抜けて、国有林からも出てしまうと、また快晴の半乾燥の大平原となり、 1800年代の後半にモルモン教の宣教師がつくった西部劇のロケで有名なカナブ の街に着いた。

 ここでガソリンを入れ、銀行で1万円をドルに換えた。人口3200人の小さな街でも円を両替できるのに感心。

 昼食もここの小さいレストランで食べたが、ウェイトレスが、皆、腰にピストルを着けているのを見て、さすがは、西部の街だと思った。 本物だけれども、弾は、入れていないとのこと。どこかのチエーン店のようだった。

3 ザイオン国立公園

ナローズ    カナブから89号線を北上、マウントカーメルジャンクションで左折してザイオン国立公園に入る。チェックボードメサを見、狭いトンネルを抜けて ヴァージン川の渓谷に着く。ザイオンの地質は、グランドキャニオンに比べると、若いホワイトクリフが中心で、色相もかなり違う感じがする。 また、渓谷から岩を見上げる形になるので、趣が随分違う。

 車を終点のシナワバテンプルに置いて、川沿いを上流に遡る。両岸の断崖絶壁がすごい。

 水分があるので、植物も多く、花も咲いているが、名前は判らない。

 ナローズの入り口からは、川の中を行くことになるが、時間も遅いのでここから引き返した。

 宿泊は、公園を出て直ぐにあるクリフローズロッジアンドガーデン*。 花がいっぱい咲いている広い庭のある高級なモーテルだった。 当然、値段も税込み131ドルと今回泊まった宿では、1番高かった。

 スプリングデールの街で、またもパンダガーデンという中華料理屋を見つけ、夕食は ここで食べた。熱い鉄板で焼いた焼きそばがおいしかった。ユタ州なのでビールは、 飲めないかなと思ったが、注文したら出してくれた。アリゾナ州境なのであまり厳格ではないのかも知れない。

 今日の走行距離は、105マイルで1番少なかった。


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