朝起きると曇っていた。ホテルを出る時は、かなり強い雨になった。今回の旅行で始めての雨だが、 未舗装の道を走って埃で汚れていた車には丁度良い洗濯になった。
バンネスアベニューを北に向かい、ロンバード通りで101号線に入る。
そのままゴールデンゲイト橋を渡り、スティンソンビーチ出口で101号線を降り、1号線に入った。
この頃には雨は止んで晴れてきたが、
何とパトカーがサイレンを鳴らして追いかけてくる。
前に1台車もいるし、スピード違反もしてないと思うのだが、我々2台を追い越して、斜めに道をふさいで止まった。
警官が車から降りて、通交止めにしたから、右に曲がって迂回して行けとのこと。
何が起こったのか判らなかったが、パトカーの前を見ると煙が立っているので爆弾騒ぎでもあったのかと思いつつ、山のなかの住宅地を迷いながら進んだ。
やっと広い道に出たが、何処をどう間違ったかさっきの通交止めの反対側に出てしまった。
そこには車がひっくり返っており、通交止めの理由が判ったが、警官にミュアーウッドはどう行くのか聞いたところ、
来た道を反対に行くのだとのこと。どうも広い道に出たときミュアウッドとは反対の方向に曲がってしまったらしい。
そんなこんなでミュアーウッドまで、わずか12マイルを約1時間も掛かって着いた。
ミュアーウッド*は、面積200haで、レッドウッドの保護のため、地元のケント国会議員が1905年に
買い上げ、国に寄付したものである。
谷筋に最長2マイルの遊歩道があって、レッドウッドなどの自然が観察出来るようになっている。
レッドウッド(Sequoia sempervirens)は、カリフォルニアの海岸部にのみに分布する スギ科の樹木で、樹高が110mを越える木もある。建築用材として重用されており、私有地ではかなり伐られているが、植林やぼう芽更新が可能である。
車椅子でも廻れる平坦な遊歩道をのんびり一廻りして戻ってきたら、駐車場も満車になっていたから、先ほどの交通止めは解除されたのであろう。
帰りは、海辺の街サウサリートに寄って、メキシコ料理の店でお昼を食べた。ホットなソースが効いて美味しい。 天気も雲一つない快晴になって気持ちが良く、ゴールデンゲイト橋の見える展望台へ行く。 復路のゴールデンゲイト橋は5ドルの有料になる。橋を渡り、プレシデオ大通りに出て、再びストリビング樹木園へ行き、 園内のこれもミュアートレイルと名付けられた歩道を歩いてみた。歩道の手前付近に、 サンディエゴとその周辺だけに分布し、今ではもう世界に数千本しかないと言われているトレイパインの巨木が植えられていた。
ホテルに戻り、ガスステーションで最後の給油、空港までは30マイル位で、満タンにしてから少し余分にガソリンを入れたので、
このままレンタカーを返しても問題はないであろう。
ホテルの横からケーブルカーのカリフォルニア線が出ていて中華街のあるグラントストリートまで行けるので、
夕食は、中華街で食べることにしてケーブルカーへ乗車。乗客は観光客ばかり。
グラントストリートはお土産屋さんが多く、意外とレストランは少ないが、最初に見つけた
遠東楼に入る。シーフードのレタス包みが美味しかった。帰りもケーブルでホテルまで帰ったが、
乗車券を買おうとしたら次回でいいと言われて無賃乗車だった。
宿に帰って、荷物をパッキングして、帰国の準備は終了。
第8日へ戻る |
第10日へ進む |
RETURN TO HOMEPAGE |