椿 投稿者:山元 投稿日:12月18日(木)10時30分48秒
椿の木の性質についてわかることを教えてください。中国の椿です。たとえば、硬いとか木目の特徴とか、その他もろもろわかる事を・・・お願いします。
中国のツバキ 投稿者:後藤 武夫 投稿日:12月18日(木)22時34分33秒
山元様
中国のツバキ科のツバキ(Camellia)属には、中国樹木志によると、
76種記載されていますので(中国全体では、170種あります)、
どれをご説明すればよいか判りませんが、
日本の(ヤブ)ツバキ Camellia japonica (中国にもあります)と似ているものは、
浙江紅山茶 Camellia chekiangoleosa や 全縁紅山茶 Camellia subintegra
などでしょう。
1 浙江紅山茶は、樹高10m、葉には細鋸歯があり、花は紅色で2−4月に咲きます。
浙江、江西、福建、湖南などの標高600m以上の林に分布しています。
成長は遅く、幹は、30年で10cmにしかなりません。
2 全縁紅山茶は、樹高8m程度、葉は全縁、花は淡紅色で花期11月ー4月。
江西西部、湖南など竹林や広葉樹林に分布しています。
花期が長く、観賞用に植えられます。
3 ツバキ(山茶)Camellia japonica は、葉には細鋸歯があり、濃緑色で光沢があります。花は紅色、白色、花期2−4月。
山東、四川、広西、広東、福建、日本、朝鮮などに分布。
中国のどのようなツバキか判れば調べて又お知らせします。
なお、中国では、椿とは書きません。山茶と書き、この漢字をツバキ属の殆どに当てています。
その他、黄色い花が咲く、珍しい金花茶は、ツバキ属(Camellia)のCamellia chrysantha
という種です。
樹高6mくらいになり、花は、金黄色で単生、花期は11月から2月、
果実は翌年の10−12月、花がきれいで珍しく、貴重樹種として保護されています。
花と葉は薬用に、種子の油は食用、工業原料に使われます。
原産地は、中国広西省の標高200−400mの低山丘陵の常緑樹林に生え、
ベトナムにも分布しています。
ツバキの花色は、赤、ピンク、白に限られており、この黄色い金花茶が70年代に導入されて以来、
新しい色のツバキの交配が試みられているようです。
浙江紅山茶
全縁紅山茶金花茶について
トウツバキ
トウツバキ 2
トウツバキ 3
トウツバキ Camellia reticulata
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