外国の樹木についての質問とお答え


HBKって何を意味するの? 投稿者:あき  投稿日: 2月 7日(木)13時50分13秒

学名の最後にHBKとか、SPとかつく植物がありますが、HBKとかSPとかは何を意味するのでしょうか? 分類に貢献した人物の頭文字とかなのでしょうか?
一体何を意味しているのでしょうか?


   お答え


 植物などの種の学名はラテン語による属名+種小名(形容詞)+著者名
で構成される二名法でつけられています。
例えば、イチョウは、 Ginkgo biloba Linn. と書きますが、
Ginkgoが属名、bilobaが種名(形容詞です)、Linn.がこれを命名した者(リンネ) の名です。
最後の命名者名は、省略されることがよくあります。

 1 お訪ねの sp.は、属までは判っているが種が判明しない時や、 属の特性を述べるだけでよい時などに属名に付けて使われます。
例えば、Quercus sp. とあれば、コナラ属の(不明な)ある1種を指します。
コナラ属の複数樹種を示す場合や総称的にコナラ属全体を示す場合は、
Quercus spp. と表します。
sp.やspp.は、species(種)の略で、これは、単複同型ですが、
単数は、sp.と略し、複数はspp.とするのが決まりです。
 なお、参考にコナラ属の種の学名を4,5挙げてみますと
クヌギ Quercus acutissima Carr.
カシワ Quercus dentata Thunb.
コナラ Quercus serrata Thunb.
アラカシ Quercus glauca Oerst.
コルクガシ Quercus suber Linn.

 2 HBKは、例えば 学名 Paullinia cupana HBK という種がありますが、
この命名者は、HBK(又はH.B.K.)さんと略される方で、これは命名者を省略せず
学名を正しく書いたものです。ただし、H.B.K.さんは、1人でなく、
Humboldtさん, Bonplandさん、 Kunthさんの3人を指します。
これは、18ー19世紀の有名なドイツの植物学者フンボルトとその同僚ボンプラン、
フンボルトの教え子クンツです。フンボルト達が南アメリカで集めた6千以上の
植物などの命名はこの3者が共同命名者になってます。

 また、Bouteloua aristidoides (H.B.K.) Griseb.のように、カッコをつけて
この命名者が使われている例も多少ありますが、これは、 正確に説明するのが難しいのですが、この例で言えば、 H.B.K.さん達が命名していたものを、その後、違いなどを調べて Griseb.さんが正式に分類、命名したものです。



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