熱帯の樹木は、常緑が大半だと思うのですが、シクンシ科には紅葉するものがありま すね。例えば「モモタマナ」(学名がちょっと分かりません)など、、。熱帯におけ る紅葉にはどんな意味があるのでしょう。
お答え
モモタマナは、シクンシ科 Combretaceae のTerminalia属の木で、
Terminalia catappa と言います。マレーシア原産で木材としても
重要ですし、街路樹、庭園樹としても広く植えられます。
Terminalia属は、広く熱帯に200種も分布する代表的な属で、落葉するものが
かなりあります。熱帯植物要覧によれば、
熱帯の木の落葉も、我が国など温帯の落葉と同じで、葉緑素が無くなって落葉すれば、
葉の地色、または赤、黄の色素が残って(生成され)紅葉となります。葉緑素があまり
無くならない内に落葉してしまう樹種は紅葉しません。
たまたま、2月8日、ゲストブックにガンに効くというAfrican Bush Willow
に関する質問があり、もちろん知りませんでしたので、色々インターネットで
調べて回答しました。
果は、食べられます。樹皮、葉、果は薬用にもします。
年2回紅葉して落葉するそうです。英名は、Tropical almond、Indian almond、
あと現地によって地方名が色々あります。
Terminalia belerica セイタカミロバラン Beleric myrobalan
Terminalia bialata Silver grey wood
Terminalia brasii Brown terminalia
Terminalia canaliculata カマ Kama
Terminalia chebula ミロバランノキ Myrobalan
Terminalia ivorensis フラミレ Framire
Terminalia paniculata キンダル Kindal
Terminalia superba リンバ Limba
Terminalia tomentosa クチナシミロバラン Black matti
などなどが落葉します。
Terminalia okari オカリは、葉が黄褐色だそうです。
紅葉の意味は判りませんが、自然現象に意味を持たせるのは、多くの場合、後講釈
のような気がしますが、乾期に落葉して葉からの蒸発を防ぐという意味はあるようです。
もちろん常緑樹でも葉は、寿命が来れば落葉しますが、葉の寿命は長いのが普通で、
季節が来て一斉に落ちるということが無いので、目立たないわけです。
これもシクンシ科のCombretum属の木で、Combretum erythorophyllum は、
種小名のerythorophyllumは、erythoroは、赤い、hyllumは、葉です、ので
これも紅葉する木でしょう。
(2月8日のゲストブックを参照して下さい。)
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