ご質問 投稿者:土屋 投稿日:12月21日(土)18時03分17秒
ご質問させてください。
英名Red silk cotton tree
この日本語名が知りたいのですが。
Red silk cotton tree 投稿者:後藤 武夫 投稿日:12月21日(土)22時49分41秒
Red Silk Cotton Tree は、パンヤ科(Bombacaceae)の学名Bombax ceiba 又は、Bombax malabaricum という木などを指すcommon name (一般名)です。
Bombax malabaricum は、パンヤ又はキワタ又はカポック と呼ばれる場合が多いようです。
一般に、日本にない木やあまり知られていない木には、原則として和名はありませんし、定着した名前が無いのが普通です。
そんなわけで、外国での名前をそのままカナで表したり、学名をそのまま使うことが普通です。
学名であれば、そのまま世界中で通用しますし、インターネットの検索でも簡単に 調べることが出来ます。
Red Silk Cotton Tree
Cotton on a Tree
シルクコットンツリー
追伸 Bombax ceiba 投稿者:後藤 武夫 投稿日:12月22日(日)12時09分32秒
Bombax ceiba の方について、もう少し調べましたら、筑波実験植物園では、アジアキワタとしておられるようです。
同属のアフリカ産の Bombax buonopozense をアフリカキワタと仮称されている学者の方がおられるので、 対比区別上、このような名前を付けられたのだろうと思いますが、まだ一般的には定着していないのではないかと私は思います。
なお、中国では漢字で植物名を表しますが、Bombax ceiba は、そのまま木棉と表示しているようです。日本にない木やあまり知られていない木は、学者、翻訳家、輸入木材者、園芸家等が現地名や学名、 形状から考えた日本の名前を付けて(書籍等に)紹介してくれるものがありますが、 同じ木でも紹介者それぞれが違う名前をつけたり、一般的でなくあまり定着していないようなものもあります。
面白い名前を付けた例として、Bombax ceiba と同じ科の Chorisia speciosa は、 現地名(Palo Borracho、英名 Drunk tree又はFloss Silk Tree)や形状から、 ヨッパライノキとかトックリノキ、トックリキワタとか名がついています。
これも、このChorisia speciosa という種を指すのか、このChorisia 属の他の種も含めた 総称的な名かはっきりしませんし、特にトックリノキは、科も違うアオギリ科の Brachychiton populneum もそのように日本名がついていて紛らわしいです。
これも、トックリノキ(Chorisia speciosa)、トックリノキ(Brachychiton populneum)と学名を添えればはっきりします。
筑波実験植物園
ヨッパライノキ
トックリノキ Chorisia
トックリノキ Brachychiton
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