朝は6時過ぎに起床、ホテルのカフェで昼食のランチボックスを仕入れ、水もいっぱい持って出発する。
ウィルダーネスアクセスセンターには7時過ぎに着き、左側の良い席を取るために並ぶ。
しばらくしてワンダーレイク行きのバスが来て、予定通り左側の席が取れ、バスは定刻の7時45分に出発した。
バスの運転は、ガイドを兼ねて公園のレンジャーが行う。
最初の15マイルのサベージリバーまでは一般の車も入れるが、それを越えると公園のバスしか原則入れない。
まだ標高の低いこのあたりは背の低いスプルース(トウヒ、Picea sp.)が主体のタイガ。サベージリバーを越え、サンクチュアリーリバー付近でもうカリブーが遠くに見られた。
テクラニカリバーで最初の休憩。
休憩後は樹木はみられなくなり、灌木が優勢になってきた。山の中腹にグリズリーベアがいたが、はるか遠くで双眼鏡でないとはっきりは見られない。
イグルークリークを過ぎ、セーブル峠も越えて、険しい断崖の道を行く。眼下にトクラットリバーの網目のような流れが見えるポリクローム展望台での休憩は10時半。
臨時のビジターセンターがあるトクラットリバーの本流でも休憩。このビジターセンターからも遠くの山にドールシープの白い点が見える。 ドールシープは、唯一の白色の羊で近くでみたいものだ。
次のストーニーヒルまで行くとマッキンレー山がその全貌を見せるのだが、あいにく今日は雲が多く中腹までしか見られず、どれがマッキンレーか判らない。
日頃の心がけが悪く残念。
バスは現在改装中のアイルソンビジターセンターは通過、ムルドロウ氷河の見える休憩所で休憩、ムルドウ氷河はマッキンレー山頂直下から流れる大きな氷河であるがモレーンを大量に含み表面が黒く氷河の様には見えない。 ここで熊の真似をしてブルーベリーを摘んで食べた。
終点のワンダーレイク手前のキャンプ場に着く頃には雨、キャンプ場で降りても仕方がないので、ワンダーレイクまで乗っていく。 かなりの雨で40分の休憩中もバスを降りられず、車内で持参のランチボックスを食べる。
折り返しの出発は午後1時45分、帰りは黙々として来た道を帰るのみだったが、トクラットリバーの本流の手前で先行のバスが停まっている。 レンジャーからグリズリーベアーがいるようだから話をせず静かに観察するよう事前に指示があった。 バスが近づくと思ったより近くに1頭のグリズリーベアーが悠然と木の実を食べている。バスの乗客全員が息をのんで見つめる中、バスの横を悠々と横切り灌木の中に消えていった。
出発点のウィルダーネスアクセスセンターに帰り着いたのは午後6時半で約11時間、170マイルの長い野生動物観察ツアーであった。
ムースは結局見られず、野生生物を野生のままで見るには、かなりの時間も体力も必要である。
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