朝は隣のレストランでコンチネンタルの食事、泊まり客は1割の割引がある。
8時半頃出発。ビーバーミドウ入り口から公園に入り、すぐ左折してベアレイク道路に入った。途中花の写真を撮ったり、
快晴のロッキーの山々を眺めたりしながらベアレイクの駐車場に着いたのは9時15分となっていた。
ロッキー山国立公園*のここのレンジャー事務所でベアレイク周辺のハイキングトレイルマップとガイドブックを仕入れ、早速フラットトップ山への登山道を登りだした。
ベアレイク付近の標高は約2850mで、登山道の初めは山火事後の侵入樹種であるアスペンが優先しマツ類が混交した植生となっているが、登るにしたがって
エンゲルマンスプルース(トウヒ)やサブアルパインファー(モミ)が優先してくる亜高山帯の植生になってくる。
後ろを振り返るとロッキー山国立公園で一番標高の高いロングスピーク(4345m)がその
平らな岩の頭のような特異な山頂を見せて高く聳えている。
そんな登りを約1時間20分でドリームレイクを見下ろす展望台に着いた。ここからは向かいのハレットピークの岸壁が
良く見える。
さらに頑張って登り、森林限界を過ぎ、岩石地帯にかかり、エメラルドレイクが見える場所に着いた。
ティンダル氷河越にハレット峰が見え、その岩壁の地層の模様が面白い。
時間も11時45分になり、標高も約3450mで空気も薄く登るのが苦しくなったので、これ以上登るのは止めて 昨日スーパーで買っておいたバナナとパンとオレンジの昼食と相成った。 雄大な景色を見ながらの山での昼食はささやかではあるが大変なご馳走である。 40分ほど休憩を取って、あと1時間半頑張れば頂上まで行けるとは思いながらも最初から無理はしないことにして下山にかかる。
下りは嘘のように楽で、そこかしこに咲く高山植物や単木的にぽつぽつ生えているフレキシマツ(Pinus flexilis)などの樹木の写真を撮りながら下った。
風が強く葉が一方向にしか残っていない針葉樹も見られた。森林限界の矮小化し変形した木々をKrummholzと呼ぶ(元はドイツ語)。
インデアンペイトブラッシの咲いているところが登山道ではたった1カ所あった。
ベアレイクに着く直前、快晴の空がにわかに曇り、雹が降り出し、あまつさえ雷まで鳴り出した。大きな落雷も湖近くに落ち驚かされた。
頂上まで行っていたら樹木のない岩石地で雷に遭い、恐ろしい思いをしていたであろう。朝、湖の公園レンジャー事務所で年老いたレンジャーが今日は快晴だが山の天気は変わりやすいので
だまされないように登って来なさいと言っていたことがその通りになった。
しばらく駐車場で雨宿りをしていたら又何事もなかったかのように晴れてきた。車を出して少し下にあるグレイシャーゴルジ歩道の駐車場が1台空いていたので駐車、 そこにいた女性のレンジャーから地図をもらってアルバータ滝まで0.8マイルということで行ってみることにする。 ほとんど平らな道で苦労はなかったが、滝そのものも落差も少なくあまりたいしたことはないので早々に切り上げた。 これならベアレイク周辺に沢山ある湖巡りをした方がずっと良かったかもしれない。
後で地図を見たらグランドレイクからの太平洋に流れるはずの水を乾燥するロッキーの東側に導水しているトンネルが、この滝のすぐ下深くクロスして走っているのが判り、その気配もなかったのに驚いた。
この水はエステスパークのエステス湖にそそぎ、ロッキー東の大平原の潅水に使われている。
更に下り、モレインパークとミュージアムに寄り、エステスパークに戻った。時間も5時になっていたので一休みして 近くの道向こうのアザーサイドレストランへ。今日は昨日の量の多さに懲り、ベーコン、レタス、トマトのホットサンドイッチ(BLT)をシェアする。 地ビールが美味しかった。
ベアレイク歩道地図(pdfファイル) |
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