今日も快晴、今日はゆっくりと食事をして8時45分に出発。公園入口から今度は真っ直ぐ全長40マイルのトレイルリッジ道路に入る。
ディアリッジまで登り、そこから右に曲がりホースシューパークとシープレイクまで下って寄り道。
ここではパークとは、公園や駐車のことではなく、山に囲まれた草原のことを言っている。
朝夕はマウンテンゴートなどがよく見られると言うので期待して行ったのだが、何も見られず、乗馬ハイキングの馬が2頭見られたのみ。
再びトレイルリッジ道路に戻り、次のヒドンバレーへまたも寄り道。白と紫のホワイトロコなど(Oxytropis sericea, O.lambertii) が一面に咲いていてきれいだった。
ここの標高は約2800mで、周辺は亜高山帯の植生でエンゲルマンスプルースとサブアルパインファーが優先した森林になっている。
このような森林は、ロッキー山脈では、標高2700mから3300mまでとなる。
この谷は昔はスキー場で、国立公園になってからリフトなど人工物は取り除いたという。
再度、トレイルリッジ道路に戻り、最初のメニーパークカーブ展望台でパーク。
ロングスピーク、昨日登ったフラット山がよく見える。
次の展望台はレインボウカーブ、今来たホースシューパークなどのフォールリバーの草原が展望できるが、標高も3300mと高くなり、森林限界を越え、風が強くとても寒い。ここにはトイレあり。
その次はフォレストキャニオン展望台、深い深いフォレストキャニオン越しにロッキーの山々が連なっている。ここでもう標高は約3600m、
周りはアルパインツンドラの世界で、ナキウサギ(Pika)の鳴き声も聞こえる。
ロックカット、ラバクリフとみどころに車を止めてロッキーの山々の雄大な景色を堪能したが、風が強くて車のドアも開けにくいほどだった。
トレイルリッジ道路の最高点(3713m)は標識もなく通り過ぎ、アルパインビジターセンターには、12時過ぎに到着、
ここのカフェでコールドサンドィッチと紅茶での昼食となった。
ゆっくり休んで午後1時に出発、ミルナー峠で大陸分水嶺を越え、後はコロラド川沿いに下るのみ。
コロラド川はここを源流に下流でグランドキャニオンを造り、カリフォルニア湾に流れ込む大きな川であるが、この辺では幅5mもない。
ファービューカーブ展望台から下に見える森林をみて驚いた。見渡す限りの森が茶色に変色して枯れている。
案内板にマウンテンパインビートルによる被害だと書かれていた。何千年も前からこの虫が運搬する菌による被害はあったそうであるが、
こんなに酷くなったのは、最近の冬の暖かさと小雨傾向により2001年頃から目立つようになったという。
被害木はもっぱらロッジポールパイン(Pinus contorta)の成木であり、景観上は言うに及ばず、
枯れ木による山火事の恐れもあり、公園局も防除に苦労しているようだ。下ってきて途中の遊歩道から見る被害も大規模で酷いものばかりだった。
さらに下るとハービソンメドウ付近で道路が渋滞している。動物見学渋滞だと思い車を止めて
行ってみると、林の中にムース(ヘラジカ)が2頭、草を食べていた。昼間ムースが見られるのは珍しい。
カウニーチビジターセンターに寄ってから、ロッキー山国立公園区域を出てグランドレイクの街に向かう。
グランドレイクには午後3時過ぎに着いた。ここもインターネットで予約しておいたビッグホーンロッジにチェックイン。
ここはさすがにエステスパークより安く、1泊約100ドル。
一休みした後、街に出て、グランドレイクの東端までドライブがてら行ってみたが、そこに、グランドレイクの水を大陸分水嶺を越えてマリー湖経由でエステスパークのエステス湖まで運ぶ
アルバ B.アダムストンネルの取水口があった。13マイルもある長大なトンネルが1947年には作られていたのは驚きだった。
街に戻って今回初めて給油、相変わらず日本製のVisaクレジットカードは給油ポンプでは読み取れない。店に入って陽気なおばさんが、店のカード機で読んでくれた。
デンバーから154マイル走って、5.88ガロン、16.45ドル。1ガロン2.79ドルもする。1リットル当たりでは約71円くらいの計算になる。
夕食は宿の向かいのレストランでマスの塩焼きをシェア、ビールのせいもあって結構おいしく食べられた。
ロッキー山国立公園詳細地図(pdf*) |
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