快晴の中、一面のリンゴ畑を進む。コロンビア川にぶつかったウエナッチーで左折し、97-A号線に入る。
そこにオカノガンウエナッチー国有林*のインフォーメーションセンターがあったのでちょっと寄って地図やお土産を買う。
今年が米国国有林創立100年とかで、女性の職員がサービスに記念の品物をたくさん袋に入れてくれた。
その中に100年史のカレンダーがあり、リンドバーク子息誘拐事件に使われたハシゴなどの木材樹種鑑定に
国有林の権威者が尽力し、誘拐犯の特定に効果があったことなど色々なエピソードが記されており、
思いがけず貴重な資料を貰った。
ここからカスケード山地の東側の乾燥地帯を行くことになるが、コロンビア川の豊かな水量と両岸のセイジブラッシュしか生えていない乾燥地域が対照的だ。
11時半頃シェランに着き、八百屋さんでリンゴやナシなど果物を買う。船の乗船まで間があるので、 市内のセイフウエイで、パンとスープを買って弁当にし、湖畔の公園で食事。
1時過ぎにステヒーキンへの船便*の出航波止場へ着く。
シェラン湖は、氷河が削りだした湖で長さ80km、深さ約450mもある細長い湖であり、
ここから湖頭にあるステヒーキンへは、道路が無く、徒歩か船か水上飛行機でしか行けない。
80kmもあるシェラン湖を渡るには、時速20kmしか速度が出ない普通の大型船、レディオブザレイクでは4時間、高速のレディエキスプレスでも2時間半もかかる。
最近は双胴の高速船(時速約80km)が導入され、1時間強で行けるようになった。
午後1時30分に双胴の高速船レディキャットに乗船、 流石にスピードがあり、ちょっと波があると砂利道を車で走っているような振動がある。 両岸の景色を楽しみながら、途中のポイントで公園局の職員を乗せに寄って、 1時間15分でステヒーキンの波止場についた。料金は往復96ドル。
ステヒーキン*は、昔は原住民により交易の要所として使われてきたが、
米国人の入植以来、毛皮猟や鉱山に人が入り、数家族により開拓がなされてきたところで、
20世紀に入り野外活動や観光が始まり、現在は、わずかの人数が定着して果樹園、木材、観光に従事して周年住んでいる。
郵便局はあるが、テレビは無く、電話もロッジ側に1台公衆電話があるだけという静かな生活である。学校は小さな小学校がある。
子供が大きくなると皆近隣の町まで出て行って寄宿生活になるという。
ステヒーキンのロッジ*の受付の女性も昔から住み着いた開拓者の子孫だと言っていた。
チェックインの後、ロッジ横奥にあるゴールデンウエストビジターセンターに出かけ、資料をもらう。
センター奥の短いイムスクリーク自然トレイルを足慣らしに歩く。
食事をする場所は勿論ロッジのレストランしかなく、ここでステーキとワインの夕食、醤油も持参して味つけし、それなりに美味しかった。
ノースカスケイド国立公園地図 (pdf) |
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