Z ワシントン峠

1 ウインスロップ

ウインスロップ

 宿はコンチネンタルの朝食つきだったので、小食堂で食べる。遠くテキサスから来た方達とテーブルが一緒で、テキサスと日本の話が弾む。 カスケードループは流石に初めてだそうな。
 97-Aを北上し、パテロスでコロンビア川と別れ、153号線から20号線に入り、 西部劇に出てくるような街、ウインスロップに着く。 表通りは、西部開拓の街を模した建て物が並び、バッチを付けた本物の保安官も出てきた。 シェリフかと聞いたらマーシャルだと答えが返ってきた。西部劇では、マーシャルの方がシェリフより偉いのだったかな。
 ここで、街をぶらつき、お土産を少し調達してから、ワシントン峠に向かう。
途中のマザマで昼食を摂ろうと思ったが、道路工事中で迂回路に廻され、マザマを通過してしまった。 今日は昼食抜きかと諦めかけたところ、ウイルソン牧場(ランチ)を発見、七面鳥のコールドサンドイッチのランチにありつけた。


 

2 ワシントン峠

ワシントン峠

 ウイルソン牧場から道は登りにかかり、カスケードループのハイライト、ワシントン峠に着く。 ワシントン峠の展望台への道路は既に閉鎖されていたので、徒歩で展望台へ。
 展望台からのリバティベルなどカスケイドの山並みが素晴らしい。 展望台の足下を見ると足がすくむほどの高さがある。 ここの標高は1669mとカスケードループのなかでの最高地点だ。

 

 

3 レイニー峠とレイニー湖

レイニー湖

 

 ワシントン峠からやや下るとレイニー峠に着く。ここを左に曲がるとレイニー湖への歩道入り口の駐車場がある。 レイニー湖へは車椅子でも行ける水平な歩道が付けられ、 途中に置かれた自然解説板を眺めながらでも30分で湖に行ける。
 レイニー湖は三方を崖に囲まれた氷河湖で、静寂そのもの。滝が湖に流れ込むかすかな音が聞こえるのみで、 しばし、誰もいない静寂にひたっていた。


 

 

4 ロス湖とディアボロ湖

ロス湖  レイニー峠から更に高度を下げ、しばらく行くとロス湖の展望台へ着く。ロス湖はカナダ国境まで続く大きな人造湖で、シアトルへ電力を供給する発電所がある。 この下にもディアボロ湖というダム湖があり、シアトルに電気を供給している送電線も見える。
 ディアボロ湖の展望台には、この付近を構成する岩石が置かれていたが、地質の英語の専門用語は難しくて判らない。
 対岸の高山には、すでに雲が掛かり、雪が降っているようにも見える。山の頂上は見えず明日の天気が気がかりだ。

 

 

 

5 スカギットバレーリゾート

オールドフェイスフルの噴出  発電所建設の基地だったニューハーレムを過ぎ、5時半頃にマーブルマウントとロックポートの中間(マイルポスト103.5マイル) にあるスカギットリバーリゾートに着く。ここは昔からクラークリゾートとして知られていたそうで、 広い敷地に、1戸建てのキャビンやキャンピングカー、モービルハウスなどが配置されており、色々なタイプの建物に泊まれる。 ウサギも沢山いて自由に遊び回っているユニークな宿である。
 1戸建てのキャビンを予約したが、外見はみすぼらしいが、内部は小台所に暖炉まであってまあまあ。 米国の建物は、外見は悪くても内部は整っている物が多い。
 夕食はこのリゾートの入り口にある食堂で摂る。創立者と思われるお婆さんも料理を運んだり、サービスに努めていた。元気なものだ。



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