樹木の学名の解説        1996、9、9


 この樹木図鑑では、我が国の代表的な樹木の学名を解説していますが、
植物(動物も)の種の学名はラテン語に基づく 属名+種小名 で構成される二名法でつけられています。
 ラテン語は、フランス語、スペイン語、イタリア語などロマンス諸語にその痕跡を残しているので、 これらの言葉に詳しい人は学名の意味も類推できますし、親しみも湧きます。
 学名を書くときはその学名をつけた人の名前(著者名)を引用することが望ましいとされています。 つまり、属名+種小名+著者名という表記になります。

   また、学名の字体の表記は、国際植物命名規約の中ではCycas revoluta Thunb. のように、 学名の部分は、イタリック体で書かれており、これが実際上の標準サンプルになっていますが、
国際植物命名規約には字体の表記については実際には特段の定めはありませんので、
ここでは、すべてローマン体で書きました。また、被子植物以降の著者名は省略しています。


 種小名は、形容詞なので属名の性により語尾が変化するものがあります。

種小名男性女性 中性 備考
白い albus alba album写真を貼るアルバムはこれが語源
黒い niger nigra nigrum -

 なお、学名は、岡本省吾著原色日本樹木図鑑(保育社、1964年版)によっています。
(その後の国際植物命名規約の改正により、学名表記の規則が少し変わった点もありますが、これについては修正していません。 表記上の主な変更は、従来、人名など固有名詞由来の種小名は大文字で書き始めていましたが、改正後は種小名は由来にかかわらず全て小文字で始めることになりました。)

 図などは、倉田悟著日本林業樹木図鑑から、日本林業技術協会及び地球社のご好意により転載させていただいたものが主です。


 ** 小さい図をクリックすると、樹木の説明と大きい図が見られ、樹木図鑑として使えます。**


1  裸子植物(針葉樹)

{ そてつ科いちょう科いちい科まき科いぬがや科まつ科こうやまき科すぎ科ひのき科

2  被子植物(広葉樹T)

{ こしょう科やなぎ科やまもも科くるみ科かばのき科ぶな科にれ科くわ科やまぐるま科

ふさざくら科かつら科あけび科めぎ科もくれん科くすのき科}

3  被子植物(広葉樹U)

{ ゆきのした科とべら科まんさく科すずかけのき科ばら科まめ科みかん科せんだん科 }

4  被子植物(広葉樹V)

{ とうだいぐさ科つげ科うるし科もちのき科にしきぎ科かえで科とちのき科あわぶき科

くろうめもどき科ぶどう科しなのき科あおい科またたび科つばき科いいぎり科きぶし科

じんちょうげ科,ぐみ科みそはぎ科ざくろ科うこぎ科みずき科りょうぶ科

5  被子植物(広葉樹W)

{ つつじ科やぶこうじ科かきのき科はいのき科えごのき科もくせい科きょうちくとう科くまつづら科

なす科ごまのはぐさ科のうぜんかずら科あかね科すいかずら科 }

6  和名からの検索


7  学名からの検索


8  科の学名


9  属名辞書


10  種小名(形容詞)辞書


11  樹木のホームページリンク


12  英語版 English Version


米国針葉樹等の商業名称について

外国産有用樹種の名前について

 熱帯地域の花と樹木 

外国樹木についての質問とお答え

学名、ラテン語関連リンク集


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